ラケットにボールが当たるとその衝撃が肘に伝わり、肘はそれに抵抗しようとします。また、ラケットを握って振る運動によって、肘の筋肉が骨についているところが部分的にはがれ、出血したり炎症を起こしたりします。このようにテニスをしている人が、肘の部分に痛みを訴える症状をテニス肘と呼んでいますが、テニスとは関係なく中年の女性にも多く発症します。
中年以降に発症するものに関しては、加齢による腱(けん=筋肉と骨をつなぐ線維)の付着部の老化が考えられます。テニスによる使い過ぎも、変性によるものも、炎症にかわりはありません。
副腎皮質ステロイド剤を痛みのある部分に注射した場合は、腱が弱くなっているので約2週間は運動が禁止されます。通常は、この治療をすればテニスができるくらいまでに回復します。
症状がひどい場合は、2〜3週間ギプスで固定して、しっかりと安静を守ることがあります。安静によって炎症はおさまりますが、筋肉がおちてしまうので、完全な回復までには時間がかかります。
どうしても痛みが取れない場合は手術をしますが、腱を切る手術なので、回復までに少なくとも数ヶ月はかかります。 |