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大切なことは、歩くことによって、「土踏まず」と呼ばれる足裏のくぼみが作られることです。足裏のくぼみがしっかり形成されることは、子どもの基礎的な運動能力を高める上で、欠かせません。
足裏は親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点を結んでアーチ状のくぼみを作っています。親指側、小指側からかかとまでを結ぶ2つの縦アーチ、親指から小指までを横に結ぶ横アーチの3本があり、内側の縦アーチを「土踏まず」と呼んでいます。これら3本のアーチによる足裏のくぼみは、次のような働きをしています。
★着地時の衝撃を和らげるクッションの働き
足裏のくぼみは、地面から受ける衝撃を吸収するクッションの働きをしています。歩行では、地面に足が着地した時の衝撃は体重の1.2倍程度といわれていますが、走ったりジャンプしたりする時は、体重の3〜4倍の衝撃が下半身にかかるといわれています。
とくに筋肉と骨の発達がアンバランスな成長期の子どもや肥満の子どもでは、足裏のくぼみがしっかり形成されていないと、地面からの衝撃をうまく吸収できないことが原因で、膝や股関節、腰の障害を起こすことがあります。そして、その影響は背中や首まで及ぶといわれています。 |
★地面を蹴るバネの働き
足裏のくぼみは、地面を蹴る時のバネの働きをしています。足が地面に着地した時は、そのクッションの働きにより、くぼみがつぶれ、衝撃を吸収します。そして、再びくぼみを作ろうとする力と地面を蹴る筋肉の力が合わさって、前進するための推進力が効率よく生み出されます。
ところが足裏のくぼみが無いと地面を蹴る力が弱くなって、歩いていて疲れやすくなったり、走ったりするのが遅くなってしまいます。歩く、走るという動作は、どの運動にも共通する基礎的な運動動作であるため、地面を蹴る力の低下は運動能力全般の低下につながってしまいます。 |
★立っている時のバランスを保つ働き
3本のアーチが形成されていることで、足裏には親指の付け根、小指の付け根、かかとの3つの体重を支える支点が生まれます。これによりカラダの重心移動のバランスを保っています。
ところが、この3点支持ができないと、カラダの移動バランスをうまく保つことができなくなります。球技を始めとするほとんどのスポーツは、パフォーマンスの発揮に重心移動のバランス感覚が大変重要なため、バランスを保てないと運動能力の低下が起こりやすくなります。
このように、足裏アーチの形成は子どもの運動能力の発達に大きく影響を及ぼします。足裏のアーチの発達は、 2歳ぐらいから始まり6〜7歳までに完成するといわれています。したがって、とくに幼児期には、よく歩くなどの運動習慣が重要です。 |
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