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水中でおこなう運動は、陸上での運動と違い、水の特性がはたらきます。
運動に関係する主な水の特性は、「浮力が働く」「水の抵抗が加わる」「水圧による効果」「水温・湿度による効果」の4点です。これらの水の特性を知って、水遊びやエクササイズに生かしましょう。安全に水中運動をおこなうためにも、水の特性を知っておくことは大切です。
1.浮力が働く
水中では浮力が働くことによって、体重が軽く感じられます。腰ぐらいの水深では、浮力によって体重は半分ぐらいまで軽くなるので、膝や腰にかかる負担が少なくなります。したがって、水中でジョギングをしたりジャンプをしたりしても、陸上に比べ、カラダへの衝撃が少なくなります。そのため、体重が重い肥満児でも安全に強度の高い運動をすることが可能です。さらに、カラダが水中に浮いて軽くなるため、上下、前後、左右、すべての空間を自在に利用した、三次元的な運動もおこなうことができます。三次元的な動作は、神経機能の発達が特に著しい子どもにとって、空間認知能力を高める効果的な運動となります。
2.水の抵抗が加わる
水中を移動すると、移動方向とは逆向きに水の抵抗を受けます。同じ条件で運動をした場合、陸上の動作に比べ、水中では約800倍もの抵抗を受けることになります。水の抵抗は、動作のスピードによって、大きさが変わります。素早くカラダを動かすと強い抵抗力がかかり、ゆっくり動かすと弱抵抗力がかかります。したがって、あまり体力のない子どもや成長期にある子どもでも、体力に合わせたカラダに無理のない、筋力強化運動をおこなうことができます。
3.水圧による効果
水中での運動時は、水圧が胸にかかることで肺活量が減少し、呼吸動作も制限されるので、横隔膜を押し下げ胸郭を広げる呼吸筋のはたらきが活発になります。さらに、水圧や姿勢変化によって、カラダ全体の血管が適度に圧迫され、心臓に戻る血液の流れが促進されるため、血液循環がよくなります。一定時間の運動を継続すると、子どもの心肺機能を高める効果があります。
4.水温・湿度による効果
水の冷たさによる皮フへの刺激は、子どもの皮フを鍛え、自律神経のはたらきを高めます。冬でも薄着でいられる、カゼをひきにくくなるなどの効果もあります。また、高湿度の環境は喘息の発作を起こしにくく、喘息の子どものための運動としてもすすめられます。 |