水中エクササイズ

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体力づくり 水中エクササイズ

「学童期前半の子どもたちへの提案」

学童期前半の子どもは、基礎的な神経機能がすでに完成しています。そこで、ある目的の動作に対して、これまで高めてきた機能を十分に発揮し、自分のカラダを自由自在にコントロールする能力を身につけることが必要となります。

体力全般にわたって幅広く能力を高めるためには、ある特定のスポーツをおこなうのではなく、いろいろな種類の運動を経験させるとよいでしょう。水中運動は全身運動であると同時に、陸上の運動では体験できない数々の特性を持っています。浮力や水の抵抗など、水の特性を取り入れた遊びを通じて、子どもの運動神経を豊かに刺激することができます。


 水といっしょに遊ぼう

水といっしょに遊ぼう 子どもといっしょに水で遊んでみましょう。日常生活でなにげなくおこなっている動作も、水の中でおこなうと違ったものに感じます。水の冷たさや重たさ、思うように動かないカラダの感覚などを体験させることから始めましょう。

<水の中を歩こう、走ろう>
ひざから腰ぐらいの水深のところで歩いてみましょう。水の中を歩くことは、水慣れの第1歩であると同時に、水温にカラダを慣らすためのウォーミングアップでもあります。怖がる場合は、子どもの手を引いて歩いてください。後ろ向き歩きや横歩きなど、いろいろな歩き方で歩きます。思うように歩けない感覚や、バランスの取り方を体験することができるでしょう。慣れてきたら、ジャンプしたりしゃがんだりしながら、歩いたり走ったりしてみましょう。

<波をつくって遊ぼう>
親御さんは、子どもに向かって両手で水を動かして波をつくります。そして、子どもにも波をつくらせてみましょう。子どもは水の重さやそれによる姿勢の変化、水の動きなどを感じることができます。ビート板などを利用して、大きな波を作ってみるのもよいでしょう。

<水中で息を吐いてみよう>
水中にもぐって息を吐く練習をしてみましょう。最初は口から少しずつ息を吐き出す練習をおこないます。水中でしゃべった言葉を当てっこしたりして遊んでみましょう。できるようになったら、鼻から息を出す練習をおこないます。親御さんももぐって子どもといっしょにやりましょう。水への恐怖心をなくし、泳ぐうえでの「息を吐く」という基本動作を身につけることにもつながります。


 水に浮いてみよう

水に浮くことは、浮力という水の特性を利用した水泳の基本動作です。水に浮く感覚、浮いた状態でのカラダのバランスの取り方を体験させましょう。また、浮いた状態から立ち上がったり、カラダを回転させたりするなど、姿勢を変化させる練習もおこないます。長時間浮くことや水中でカラダがどのように変化するか、ということを体験させることが大切です。水中で姿勢を自在にコントロールできるようになれば、水の事故への自己防衛にもつながります。うまく浮けることは、水泳の基本動作の習得にもなります。

水に浮いてみよう <伏し浮き>
子どもの両手を持ち「浮いてごらん」とうつ伏せで水に浮く練習をします。最初は顔を水につけなくてもよいので、浮く感覚を体験させます。慣れてきたら顔を水につけさせ、少しずつ手を離していきます。うまく浮けるようになったら、手や足を引いて水上を滑らすように、前後への動きを加えてみましょう。足を持って前方へ押してもよいでしょう。しっかりとバランスが取れていれば、スーッと水面上を進みます。浮くバランス感覚の練習になります。

ポイントとして浮くときは、全身の力を抜き、頭はまっすぐにして、斜め前を見るようにしましょう。最初は手足を大きく開いてバランスをとりましょう。うまく浮けるようになったら、両足をまっすぐにしてくっつけ、両手は手の平を重ね、腕を耳の横につけるように伸ばして浮いてみましょう。

<伏し浮きから立つ>
伏し浮きから両足を抱えるようにカラダを丸め、足を伸ばして立ちあがる練習をおこないましょう。最初は両手で両足を抱えて浮く姿勢を練習させ、うまく浮けるようになったら、足を伸ばして立つ練習をおこないます。頭を起こすと下半身が水中に沈んでくるので、手を使いバランスを取りながら、水中で立つ練習をします。

<背浮き>
あお向けで浮く練習をしてみましょう。子どもの後頭部を支えながら浮く練習をおこないます。後ろに少しずつ下がりながら徐々に手を離して、一人で浮けるように練習します。手足を大きく開いた姿勢で浮いたり、棒のように手を頭上に伸ばして浮くなど、姿勢を変化させるとよいでしょう。

ポイントとして浮くときは、全身の力を抜き、頭はまっすぐにして、上を見るようにしましょう。最初は手足を大きく開いてバランスをとりましょう。うまく浮けるようになったら、両足をまっすぐにしてくっつけ、両手は手の平を重ね、腕を耳の横につけるように伸ばして浮いてみましょう。

<背浮きから立つ>
背浮きの姿勢から立つ練習をしてみましょう。カラダが浮いた状態から頭を起こすと、下半身が水中に沈んでくるので、手で水をかいてバランスを取りながら、足を伸ばして立ちあがります。親御さんは、子どもの脇に立ち、子どもの背中に手を添えておきます。子どもが顔を起こしたら、背中を手で少し持ち上げて立たせてあげましょう。

※慣れてくれば、伏し浮きから背浮きへ、またその逆の姿勢変化や、水中での前転動作などもできるようになります。水中で姿勢を自在に変化させることは、水の事故を防ぐうえで大変重要な練習になります。



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