水中エクササイズ

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体力づくり 水中エクササイズ

「学童期後半の子どもたちへの提案」

学童期後半になったら、水遊びから一歩前進して、水の特性を利用した水中エクササイズをおこなってみましょう。基礎体力づくりはもちろんのこと、持久力や筋力の向上、日常生活での正しい姿勢の維持や肥満予防などにも効果的。水の中では開放感があり、ストレス発散にもつながります。そして、水中エクササイズは、特別な技術を必要としませんので、泳ぐのが苦手な子どもでも、水の感触を楽しみながら運動をおこなうことができます。

 水中エクササイズのプログラム

水中エクササイズは、以下のようなプログラムで週1〜2回の頻度でおこなうとよいでしょう。

水中エクササイズのプログラム

ストレッチング――水に入る前に、ストレッチングをしっかり行います。

  1. ウォーミングアップ――基本動作のウォーキングを行います。(10分)
  2. バリエーションウォーキング――バリエーションウォーキングやジョギングを行います。(10分)
  3. 筋力トレーニング――4種類のエクササイズを行います。(2セット)
  4. クールダウン――筋力トレーニング後のクールダウンを行います。(10分)
  5. ストレッチング――水から上がったら、ストレッチングをしっかり行います。

 水中運動前後におこなうストレッチング

いきなり水に入らずに、水中運動の前後は、必ずプールサイドで次のストレッチングをおこないましょう。

<ももの前のストレッチング>
  1. 壁などに片手をついて立ちます。
  2. 片足の足首を持ち、息を吸って吐きながら、かかとをお尻へ近づけるようにします。
  3. そのままの姿勢を30〜40秒キープします。腰が大きく反らないように注意しましょう。左右を入れ替えて、反対側も同様におこないます。
<ももの裏のストレッチング>
  1. あお向けで、片足を伸ばしひざの裏側を両手で持ちます。
  2. つま先を下に向け、息を吸って吐きながら、頭のほうに足を引き寄せます。
  3. そのままの姿勢を30〜40秒キープします。ひざは大きく曲げないようにしましょう。左右を入れ替えて、反対側も同様におこないます。
<腰のストレッチング>
  1. あお向けに寝て、両ひざを胸の前で抱えます。
  2. 息を吸って吐きながら、両ひざを胸に引きつけます。
  3. そのままの姿勢を30〜40秒キープします。首や肩には力をいれないようにします。

 水中ウォーキング

水中ウォーキングは、陸上でおこなうウォーキングと同じく、有酸素運動です。一定時間続けることで、持久力をつけたり、カロリーを消費したりする効果が高くなります。そして、水の抵抗が加わることによって、股関節周辺の筋肉や上半身の姿勢を維持するための筋肉が、活発に働くようになります。

背筋を伸ばして視線は遠くにおき、腕を軽く振って、足はかかとから着地し、水底をしっかり踏みしめて歩きます。水深が腰ぐらいのところでは歩幅を広く、肩ぐらいのところでは歩幅を狭くして歩きます。手の平を開いて、腕で水をかき分けるように前進すると歩きやすくなります。長時間歩くと持久力のトレーニングになります。


 水中バリエーションウォーキング

水中ウォーキングには、いろいろなバリエーションがあります。基本動作にさまざまな動きを組み合わせることによって、運動効果がさらに高まります。また、動作に変化が生まれるため、飽きずに一定時間続けやすくなります。

<後ろ向き歩き>
歩幅を広くして、後ろ向きで歩きます。胸の前に構えた両手で水を後方に押すようにすると、その反動で歩きやすくなり、また上半身の筋肉もたくさん使うことができます。

<横向き歩き>
進行方向に片足を大きく踏み出し、進行方向の腕も横に伸ばします。そして、足を閉じるときに、手で水を脇の下に抱き込むようにかきながら歩きます。

<ジャンプ歩き>
水の浮力を利用して片足で水底を蹴り、斜め前方に軽く伸び上がるようにジャンプをしながら、ウォーキングをおこないます。

<ジョギング>
基本動作と同じかたちで、軽く弾むように足を動かし、早歩きをします。


 筋力トレーニング

水中でカラダを動かすと、水の抵抗により筋力を鍛える効果があります。水の抵抗は加えられた力に応じて増減する性質があり、自分が出した力に相当する負荷しかかからないので、成長期の子どもにも無理のない筋力トレーニングをおこなうことができます。ここでは、子どもの体力づくりや姿勢維持のために、効果的な筋力トレーニングをご紹介します。

<ももの付け根の筋肉のエクササイズ>
  1. プールサイドに片手でつかまります。
  2. 左右交互にももを高く上げます。
  3. 上半身は背筋を伸ばした姿勢を保ちましょう。左右合計20回おこないます。
<背中の筋肉のエクササイズ>
  1. 両腕を胸の前に伸ばして立ち、手の甲と甲を合わせます。
  2. 平泳ぎのように、両手を大きく広げ、手の平で水をかくように腕を後ろに動かしたら、脇をしめて胸の前で手のひらを合わせ、伸ばします。
  3. 腕は大きくゆっくり動かしましょう。10回おこないます。
<お尻〜ももの裏側の筋肉のエクササイズ>
  1. プールサイドに片手でつかまります。
  2. ももを高く持ち上げたら、水を後ろに蹴るように、後ろへ大きく足を伸ばします。そして再びももを胸に引きつけます。
  3. 足を後ろへ伸ばすときは、腰が反らないように注意しましょう。片足ずつ各10回おこないます。
<腹筋のエクササイズ>
  1. プールサイドの壁に背中をつけて立ち、両手で縁をつかみます。
  2. そのまま両ひざを胸に引きつけるように、両足を持ち上げます。顔はおへそをのぞくようにしましょう。
  3. 両ひざを十分引きつけたら、両足を伸ばし、足が底に触れないように再び引きつけます。10回おこないます。

 筋力トレーニング後におこなうクールダウン

水の抵抗を利用して、筋肉のクールダウン効果を高めたウォーキングをおこなうこともできます。筋肉の疲労回復などに効果的です。筋力トレーニングの後におこなうとよいでしょう。

<上半身前面のクールダウン>
胸を張り、両手を横に大きく広げて、ゆっくりウォーキングをします。手の平を正面に向けて水の抵抗を感じるよにしましょう。

<腰のクールダウン>
足を高く上げ、上げた足と反対側に両手で水をかき腰をひねります。ゆっくり左右に腰をひねりながらウォーキングします。顔とおへそは常に正面を向くように注意します。

<腰〜お尻のクールダウン>
片足を左右交互に胸の前で両手で抱えながら、ゆっくりウォーキングをします。足はしっかり抱えましょう。

<アキレス腱のクールダウン>
1歩1歩大股で腰を落とすように、ゆっくりウォーキングをおこないます。その際に、後ろ足のかかとが水底からはなれないようにしてひざを伸ばし、アキレス腱をストレッチングしながら歩きます。



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