子供の五感を育てる食事〜触覚編〜

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子どもの食事 五感を育てる食事〜触覚編〜

 幼児期前半

「かむ」動きは、脳への刺激、表情の発達に関係します
食べ物をよくかむことは、消化吸収をよくするだけではありません。「かむ」ことは、あごの動きを通じて脳を刺激します。そしゃく運動によって、脳へ流れる血液が通常より40%も増え、脳の血液の循環がよくなり、脳の細胞が活発に働くようになるのです。さらに、あごの筋肉の発達は、正しい歯並びをつくると同時に、舌の動きや顔の表情筋の発達にも影響を与えます。

健康salad:せんべい よくかんで食べることは、表情を豊かにし、はっきりとした発音でしゃべれるようにするためにも、とてもたいせつなことなのです。食事のとき十分にかんで食べているか観察して、かまずに飲み込んでいるような場合は、お母さんがいっしょになってかむ練習をしてあげてください。積極的にかむ練習をするためには、おやつをスナック菓子ではなく、固めのせんべいやさきイカにするといいでしょう。

また、この時期は食べること自体にまだ慣れていないため、子どもは手づかみで食べたり、食べこぼしたりもしますが、これは食欲おうせいで元気な証拠。お母さんはあまり神経質にならないでくださいね。


 幼児期後半

指先を使ったお手伝い、ハシの使い方や食事のマナーを覚えましょう
何でも自分でやりたがるこの時期は、ゆで卵のカラをむく、キュウリに塩をつけてまな板の上でゴリゴリもむとか、納豆をまぜるなど、危険のないお手伝いからやらせてみましょう。型抜きでつくった星形や花形の薄切りにんじんなど、生の状態で感じた固さが、火を通すことで柔らかくなることを知ることもできます。さやいんげんのすじ取りは、子どもの指先を発達させるのによい運動。指先の動き、特に親指と人さし指を使った細かい作業は、脳の発達に欠かせない動きです。また、子どもにとって何より楽しめるのはお菓子づくり。

子どもはやわらかい感触が大好きなので、材料をこねて焼くだけでできるクッキーは特におすすめ。粘土遊びの感覚で子どもといっしょに遊びながらつくりましょう。そして、この時期にはハシの使い方もしっかり覚えさせたいものです。

子どもが食べるのが遅く、がまんできずに、お母さんがいつも食べさせてしまっていると、子どもはいつまでたってもハシが使えません。いつもただ注意するのではなく、ハシの持ち方を何度も何度もゆっくり教えてあげるなど待つことも大切です。また時にはハシを使わないとつまめないメニューを与えるなどのくふうもしてみてはいかがでしょう。


 学童期

面倒な魚料理も、家族で囲む楽しい食卓で辛抱強くトライ
最近は、若い人の食卓からはほとんど姿を消してしまっている魚。子どもは細かい骨のある魚などを面倒で嫌がりますが、ハシや指先を使って骨を取るという作業は、集中力や忍耐力が養われます。子どもが面倒臭がって、親が根負けするようでは忍耐力などつくわけもありません。味が嫌いでないかぎり、少しずつでも食べさせるようにしてください。また、本格的な料理を教えるとよい時期です。

料理は、段取、想像力、芸術性を磨くには、もってこいの作業。ある程度大きくなるとお手伝いを嫌がるようになるので、低学年のうちに、自分がつくったものを食べる楽しさを教えてあげるといいでしょう。時には子どもに夕食をまかせ、カレーライスやハンバーグなどいくら時間がかかっても、子どもの料理ができるのを家族みんなで待ってあげるのも良いのでは。「自分ひとりでつくった料理を家族みんなが食べる」という達成感は、子どもの心の成長に大きな財産となります。

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