子供の五感を育てる食事〜味覚編〜

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子どもの食事 五感を育てる食事〜味覚編〜

 幼児期前半

素材そのものが持つ“うまみ”を感じさせましょう 素材そのものが持つ“うまみ”を感じさせましょう
「味わう」ことは、味、におい、歯ごたえ、温度など、口の中の感覚を通じて脳を刺激します。味には、甘い、辛い、苦い、すっぱいなどがあります。幼児にとって苦味や酸味は、人間の本能から「危険な味」と判断するため嫌がります。逆に「安全な味」「楽しい味」は甘味ですが、子どもが甘味を喜ぶからといって、この時期に甘いジュースなどを覚えさせてしまうと、強い甘味ばかりを求めるようになってしまい、甘味以外の味の感覚が鈍くなってしまいます。

毎日の食事の中で、さまざまな味を味わうことがたいせつです。ただし、香辛料を多く使った刺激の強い味は、この時期に与える必要はありません。また、幼児期の子どもの味覚は、大人の2倍も敏感に感じとるといわれています。甘味だけに限らず、濃い味のものばかり食べ続けていると、小・中学生で糖尿病高血圧などの生活習慣病になってしまう危険性もありますので、味付けは、できるだけ薄味でさまざまな素材の“うまみ”を引き出し、味の違いを経験させてあげてください。

たとえば、生野菜に塩をかけたときと何もかけないとき、どっちが好き?キュウリに塩とレモンを絞ったものを食べてみて、味は違うか?このリンゴとミカンはどっちが甘い?というように、いろいろ食べ比べながらゲーム感覚で味を覚えさせ、味覚の幅を大きく広げさせてあげることが大切です。何にでもマヨネーズをかけたがるといった子にしないためにも豊かな味覚を磨いてあげましょう。


 幼児期後半

白いごはんを基本に! 白いごはんを基本に多様な味が楽しめるように
あなたのお子さんは、白いごはんを基本にいろいろなおかずを食べることができていますか?卵かけごはんやふりかけごはん、お茶漬けなどの味付きごはんばかり食べて、おかずをあまり食べないということはないでしょうか。

離乳期に薄味に慣れさせてこなかった子どもは、白いごはんを嫌う傾向があるようです。そんなとき、子どもがほしがるままに味付きごはんばかりを与えてしまうと、おかずを食べない偏食の多い子どもになってしまうこともあります。最近の小・中学生にみられる大きな問題は、とにかく偏食する子どもが多いこと。しかしその原因は、食の細い子に「少しでも食べてもらえれば…」とか、「嫌がるものを無理に食べさせても…」と、子どもが食べたがるものばかりを与えてしまう親の姿勢に問題があります。

まだ味覚が確立していない幼児期のうちに、しっかりと白米の味を覚えさせ、いろいろなおかずといっしょに食べることを身につけさせることが大事なのです。またこの時期は、一度嫌がったものでも、味付けや調理法を変えると、すんなり食べることがあります。食べない原因をあきらかにするためにも、手をかえ品をかえて試してみてください。


 学童期

嫌いな野菜はアレンジ次第 嫌いな野菜はさまざまなアレンジで、無理なく食べられるくふうを
子どもが嫌いな代表的な食べ物といえば、ニンジン・ピーマン・シイタケ・ネギ・ホウレン草などなど。子どもは大人より嗅覚が優れているため、嫌いな食べ物には香りの強い野菜が多いようです。最近は、種類に関係なく、ほとんどの野菜が食べられないという子どもも少なくないとか。慢性的な体調不良の子どもは偏食傾向が強いといわれ、親としては子どもの偏食はやはりなおしたいものです。

たとえば、ニンジンやシイタケ、ピーマンはハンバーグやオムライスにきざんで入れたり、みじん切りのネギを餃子の具に入れたり、嫌いなものをわからないようにして食べさせたり。ピーマンなどもシチューに入れてじっくり煮込み、青臭さが残らないように調理すると、食べられることも多いようです。カレーはどんな野菜ともあうので、ゴボウ・レンコンなどの根菜を入れて試してみてはいかがでしょうか?

また、子どもに野菜を切らせたり、型抜きさせたりすると、喜んで食べることもあります。どれだけたくさんの種類の食材を食べられるかどうかは、将来的にはその子の社会性にも影響を与えます。

子どもの偏食は、両親の好き嫌いが影響していることも多いので、お父さんやお母さんがお手本となり、いろいろなくふうをして、多様な味、多様な食材を味わえる経験を積めるようにしましょう。

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