「陰部に不快感がある」
人工的な処置は体に負担
出産のときに会陰切開、吸引、鉗子などをした人は、膣やそのまわりが傷ついてしまっています。とくに会陰切開をした人は、血管や神経も一緒に切られてしまっているので、回復までには時間がかかるでしょう。 また、その傷を縫い合わせたために、固くなった部分がひきつれて不快感があるかもしれません。人によっては回復までにかなり時間がかかり、数カ月たっても不快感が残ることがあります。会陰切開については賛否両論ですが、できればあらかじめ出産前に、その病院の方針を知ってから受診したほうたいいでしょう。
大きな傷はそれなりに時間が必要
赤ちゃんが産道を通ってくるときに、会陰のところが裂けてしまうことがあります。どれぐらい裂けるかは、人によって違いますが、ひどい人になると肛門のほうまで裂けてしまうことがあります。病院では、もちろん出産のあとにこうした傷を縫い合わせるなどの処置をしてくれます。しかし、傷が大きければ大きいほど、回復にもやはり時間がかかります。出産のときに産道が裂けてしまった人は、下着の交換、入浴・シャワーなど、とくに衛生面には気をくばりたいものです。傷が炎症をおこしてしまうと、陰部に痛みや不快を感じ、治りにくくなってしまいます。
ホルモンの分泌も変わっているから
女性ホルモンは、妊娠・出産ばかりでなく、膣の中を健康に保つこともしています。でも出産した後は、エストロゲンという女性ホルモンが少なくなっているので、クラミジアなどの病気に感染しやすいのです。おりものの量や色がおかしい、陰部にかゆみがあるなどの症状があったら、婦人科で診てもらいましょう。ただかゆいけだから…と放っておくと、つぎに赤ちゃんがほしいと思ったときに、不妊の原因になったり問題のもとになります。
自分の気持ちに正直に
出産して半年ぐらいは、女性ホルモンが少ない影響で膣の分泌物も少なくなっています。セックスのときも、あまり分泌液が出ないので不快に感じてしまうかもしれません。しかし、これは自然がつくり出した体への「休め」サインと考えることもできるでしょう。妊娠・出産のあとは、慣れない子育てで気持ちもブルーになりがち。パートナーの要求に答えられないことがあっても、無理をしないで自分の気持ちに正直に、体と心をいたわってあげましょう。必要ならば、そのことについて正直にパートナーと話をしたほうが自分も気が楽になっていいですよ。
帝王切開などを受けた人は…
会陰切開・縫合や帝王切開などの処置を受けた人は、出産後の回復に時間がかかります。だいたい2〜3カ月でおさまることが多いようです。しかし、なかには手術のあとがいつまでたっても痛んだり、不快な感じが残ってしまうこともまったくないとはいえません。もし、「やっぱりおかしい」と感じたら、もう一度、病院で診てもらいましょう。手術したあとがうまく回復せず、ほかのトラブルをおこしていることも考えられます。
敏感な部分が「びらん」になることも
下着をつけたときに、股のところがスレて不快感があったり、なんとなく陰部がはれているような気がしたら、「びらん」になっているかもしれません。女性の性器は、口の中と同じように敏感な部分。そこへ出産で傷をつけてしまったり、出産後に形が変わってしまったりして、痛んだり傷ついた状態になっています。触ると異常に痛みを感じるただれた部分があったら、婦人科で治療してもらったほうがいいかもしれません。「びらん」の場合は、その部分の皮膚を焼くなどの治療をしてくれます。
STD(性行為感染症)を疑ってみよう
セックスの経験のある人なら、まず誰でもSTD(性行為感染症)になる危険性があります。とくに出産後で育児の疲れもたまっているときは、体力そのものが弱っているのでSTDになりやすいかもしれません。性器にかゆみ、痛み、おりものの異常などがあったら、トリコモナス、カンジダ、クラミジア、淋病などの病気を疑ってみましょう。とくにかゆみは、ほうっておいて慣れてしまうと放置してしまう人もいるようですが、STDのなかには不妊の原因になるものもあります。パートナーや家族に感染してしまうこともあるので、STDとわかったら、最後まできちんと治療を受けましょう。 |