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レンズは視覚に影響を与える重要なパーツです。自分の目的、状態にあったレンズを選ぶようにしましょう。
1.レンズについて
−1− 材質による違い
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−長所− 薄く仕上がる 傷に強い 透明度が高い(にじみが少ない) 耐久性がある (3年くらい、プラスティックの倍)
−短所− 重い 割れやすい 加工・染色に制限がある 新設計の開発が少ない
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−長所− 軽い(ガラスの半分) 割れにくい カラー染色が豊富 ふちナシ枠に対応 新設計・コーティングが豊富
−短所− 厚みが出る 熱、傷に弱い 寿命が1年半から2年以内 |
−2− 高いレンズと安いレンズの違い
厚みと重さ(屈折率)、表面処理(コート)、見え方(設計)によって変わってきます。

2.レンズの三大要素
−屈折率:屈折率が高いほどレンズは薄くなります。
光は普通、直進しますが、異なる環境に入るときにその境目(境界面)で曲がります。これを屈折といいます。
コップの中のスプーンが曲がって見えたり、お風呂で自分の足が短く見えたりするのはすべて屈折によるものです。屈折率とは、その物質が光をどれぐらい曲げるかを示した値で、屈折率の数字が大きいほど光を大きく曲げることができるので同じ度数のレンズは薄くなります。フレームのサイズや乱視の角度などにより多少の違いはありますが処方箋などに書いてある度数の数字によって下記を目安に屈折率を変えるとよいでしょう。
±1.75以下
視力にして0.6以上の方 屈折率1.5前後
±2.00以上±3.75以下
視力にして0.5以下の方 屈折率1.6前後
±4.00以上
視力にして0.2以下の方 屈折率1.6以上
レンズが厚くても構わない方は屈折率の低いレンズでも問題ありません。一方、度数のあまり強くない方が高屈折を選ぶと、薄くなりすぎて不安定になる場合があるため、目安として±4.00より数値が小さい方は1.70以下の屈折率から選んだ方がよいでしょう。
現在、最も屈折率の高いプラスティックレンズは1.74(ガラスは1.9)で、基本となる屈折率は1.5(ガラスは1.52)になっているようです。

− 比重
比重は、4℃の蒸留水1ccと同じ体積の物質の重さの比の事です。例えば水と比重1.5の素材を同じ体積で比較すると、水が1kgだったら、この素材は1.5kgになります。
一般的にガラスレンズは比重が2.60〜3.70程度ですが、プラスチックレンズは半分くらいの1.20〜1.50程度なため、圧倒的に軽いことがわかります。
− アッベ数
太陽光は、さまざまな色の光が混ざり合っています。色によって屈折率は異なり、プリズムを通すと美しいスペクトルに分かれる性質から「色収差」という現象がレンズに起こります。
そこで、レンズ素材の色収差の度合いを示す数値として「アッベ数」を用いると、光の分散が大きいものはアッベ数が小さく、色収差の少ない素材ほどアッベ数が大きくなります。つまり、アッベ数の小さな素材のほうが、クリアに見える視界が狭くなります。

3.コーティングのいろいろ
− プラスチックレンズ
●ハードコート
レンズに傷がつくのを防止するもので、現在では施されていないものはないといっても過言ではありません。
●反射防止コート
光の反射を防止するもので、これが施されていないと、装用者自身にはレンズ裏面に自分の目が映って見えたり、背後から来る光が反射したりし、また周りの人からは白く光るように見えます。白く光らせるためにわざとあえて「無し」を指定する人もいます。
また、ファッション目的以外に、薬品を扱う仕事などでどうせ剥がれてしまうからとして無しを指定する人もいます。これもあえてナシを指定しない限り、基本的に施されています。
●撥水汚れ防止コート
レンズ表面の滑りをよくすることで汚れをつかせにくく、拭き取りやすくするコートです。
●曇り止めコート
曇り止め液がレンズ表面にしみこむ特殊処理を施したコートです。
●紫外線カット
ガラスでもプラスチックでも素材自体に紫外線を通しにくい性質があり、紫外線をまったくカットしないレンズを作るほうが難しいくらいですが、さらに完全にカットするためのコーティングです。
●衝撃吸収コート(インパクトコート)
このコーティングでより強度を上げることができレンズに衝撃がかかった時、割れにくくします。縁なしやナイロールに有用。
●超硬質コート
撥水汚れ防止コートをさらに表面強度を上げ、傷を付きにくくしたコート。
●ミラーコート
フルミラー(全く目元の見えない鏡のような反射)、ハーフミラー・フラッシュミラー(お洒落にソフトに反射)、内面マルチ(レンズ外側はハードコート、内側にはマルチコートを付けてミラーコートのような感じの仕上がり。サングラスのカラーイメージを変えずに染色可。ミラーレンズに比べて割安)などがあります。
−ガラスレンズ
一部の会社の製品のみ撥水汚れ防止コートが可能。

4.レンズの設計
大きく分けて4種類の設計があり、下に行くほどどんどん製造コストが高まります。
− 球面設計
非点収差(レンズ中心から離れると歪みが生じる現象)を少なくした従来からあるレンズ設計で、レンズカーブは前面、後面ともに球面(円の一部を切り取った形)となり、カーブを大きくとる分レンズが厚くなるという欠点があります。
− 非球面設計(外面)
球面設計のレンズを薄くするにはカーブを浅くすればよいのですが、そうすると非点収差が大きくなってしまうので、外面(レンズ前面)を非球面(同じカーブでなく途中で変化する)にする事で非点収差を小さく押さえた薄型のレンズです。レンズ周辺部に行くにつれて若干レンズ度数が弱くなるという欠点があります。
− 非球面設計(内面)
非球面部分を内面(レンズ後面)に施すことで、非球面の長所はそのままで、周辺部の度数が弱くならないため周辺部もクリアに見えます。前面カーブも球面と同じくらい有るため従来のフレームにも対応可能です。ただ、メガネを掛けた状態では大丈夫でも、メガネを外す(レンズが動く)ときに他の設計よりも揺れを大きく感じるという欠点があります。
− 非球面設計(両面)
非球面部分をレンズの前後面に振り分けることにより外面、内面非球面の欠点を取り除いた、最新設計のレンズです。

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5.レンズの機能
−1− 単焦点レンズ
近視・遠視・乱視・老視の方が利用するスタンダードレンズで、焦点が1つだけのレンズのこと。
−2− カラーレンズ
眩しさを防ぐ濃いカラーレンズから目元のおしゃれ・メイク、肌色をきれいに見せる淡いカラーレンズまであります。
−3− フィルターレンズ(パソコン専用)
モニターからの眩しさをカットし、疲れを防止します。
−4− 調光レンズ(室内では無色〜外ではサングラス)
紫外線の強さによって、無色から濃い色に変化します。カラーも豊富になっています。
−5− 偏光レンズ(強い日差しから目を守る最強レンズ)
乱反射を防ぐためスキー、海水浴で使われます。水中が見えるので釣りにも最適です。
−6− ミラーレンズ(鏡のように反射するサングラス)
スキー、海水浴に最適です。フルミラー、目元の見えるハーフミラーがあります。
−7− キャタラクト
白内障の手術後、水晶体の代わりをするレンズ、また、強度の遠視の方用のレンズ。
−8− レチネックス
網膜色素変性症や遮光眼鏡を必要とする、特に眩しさを強く感じる人用のレンズです。低波長域をカットし、まぶしさを防ぎ、コントラストを和らげる効果があります。
−9− 遠近両用レンズ(累進レンズ)
見た感じが普通のメガネ、境目のない遠近両用レンズで、掛け替えることなく、遠くから近くまで見えますが、遠方重視のためレンズ側面に歪み・揺れが起こりやすく注意が必要です。
−10− 遠近両用レンズ(二重焦点レンズ)
遠くと近くを見る部分がハッキリ分かれているので、ユガミがありません。線の見えないタイプもありますが、基本的にはレンズに線が入ります。中間距離である50〜80cmが見えづらく、レンズの境目(小玉)で見え方が急に変わる欠点があります。
−11− 中近レンズ
中間距離(室内)を重視したレンズで、オフィスワーク・家事仕事に最適です。
−12− 近近レンズ
手元をワイドに見れる設計で、デスクワーク・パソコン作業に最適なレンズです。 |
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