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| 【語り手】日本カウンセラー学院 八橋 岳史先生 |
| はじめまして。
心理カウンセラーの八橋 岳史です。
私は現在、日本カウンセラー学院で
講師として勤務し、学院付属のカウ
ンセリングルーム「ホリスティック
ハート」で日々、カウンセリングも
行っています。
「教育には心のサポートも必要」と
5年間、塾講師として勤務し生徒と
接する「現場」を経験した今、心理
カウンセラーと講師の仕事に誇りと
情熱を持って取り組んでいます。 |
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前回は、『ストレス』についてお話する中で、その要因を次の2つに分類しました。
 そしてストレスからのメッセージに気付くため、簡単なストレスチェックを行いました。
漠然と感じていたストレスが、少しでも明確になっていれば幸いです。
前回、健康・将来・お金・仕事・家庭の5つの項目ごとに合計点を出して作成したダイヤグラムは、その形が小さいほど快適に過ごせていることを表しています。
判定結果が「快適」という人は、あまりストレスを感じていない状態といえます。「やや不快」はモヤモヤ、イライラしがちなレベル、「不快」は過度にストレスを感じている状態です。(>>第9回 メンタルヘルス特集〜ストレス度チェック〜)
私たちは、ストレスを感じたときに、多くの場合それを解消しようとします。むしろ、解消しなければならないと考える人もいらっしゃるでしょう。しかし、『ストレス』を何とかしようとして上手く行かなかった場合、そのストレス解消の行為自体が『ストレス』になっていることが少なくありません。
なぜなら「〜するべき」や「〜しなければならない」といった考え方は、知らず知らずのうちに自分を追い詰めている可能性があるからです。そしてそれは「やりたい」のに「やれない」といった悩みにつながってしまいます。
出来ることなら手放したいストレスですが、実はストレスには私たちが生活する上で必要なものを作り出す、隠された役割があるのです。
前回のチェックで「快適」となった人も、少し視点を変えて考えてみましょう。

「ストレス」とは不快なものが多く、出来ることならストレスの無い生活を送りたいものです。
しかし、厳密に言えばストレスは生きている限りかかり続けます。洋服を着ていても、椅子に座っていても、睡眠を取っていても、食事をしていても、何をしていてもです。実はストレスには悪いものばかりではなく「良いストレス」もあるのです。
| ストレスを起こす要因を『ストレッサー』と言い、人間関係や仕事などは『ストレッサー』になることがとても多いのです。「良いストレス」か「悪いストレス」かは、この『ストレッサー』の受け止め方に大きく左右されます。単純に「悪いストレス」は、身体や心がしんどくなったり、嫌な気分にさせたりするストレスを言い、「良いストレス」とは、自分を奮い立たせたり、元気になるストレスを言います。 |
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例えば、水泳の北島康介選手や、柔道の谷亮子選手は試合前に「絶対に金メダルを取る」と断言していました。人によっては、断言することがプレッシャーとなり、悪い刺激になってしまうかもしれませんが、トップアスリート達はそのプレッシャーという『ストレス』を自身のエネルギーへと変えています。
エネルギーに変えられるからこそ、最高の舞台で最高の結果を出す後押しとなります。実際に適度なストレスを受けている人は、アドレナリンなどが通常より多く分泌され、身体機能が著しく上昇すると言われています。

では、どのようにエネルギーに変えれば良いのでしょうか?
それはまず、ストレスからのメッセージに気が付くことです。今まで拒絶することが多かった自分のストレスと向き合いましょう。その上で、そのストレスがエネルギーになるものなのか、そうでないのかを判断しましょう。ストレス解消について考えるのは後回しで構いません。
ストレスは気が付かないでいると、膨れ上がって爆発します。それが身体に現れたり、キレるといった行動になるのかもしれません。当たり前のことですが、紙袋に物を沢山入れ過ぎると破れます。それと同じです。
鞄も空っぽで持つよりは少しだけ物が入っていた方が安定しませんか??大切なのは入れる中身(ストレス)が、大き過ぎたり、おも過ぎたりしていないかを判断することであり、まずは鞄の中身、つまりストレスと向き合わなければ、判断することができません。
| 自分のストレスに気が付くためのきっかけとして、自分の気持ちや状態をノートに箇条書きし、それを客観的に眺めて考えるといったやり方もあります。あくまでもきっかけ作りですが、小さなことの積み重ねが大切になってきます。 |
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単純なことかもしれませんが、『メンタルヘルス(心の健康)』を考えるに当たって、嫌なものや悪いと思うものを排除するというやり方もあると思いますが、ストレスを「無くそう」とする努力ではなく、ストレスと「上手く付き合っていく」努力をする。
そこにこそ「気持ち良く過ごす」近道があるのかもしれません。 |
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