緊張とは何か?〜緊張を和らげる方法〜

健康Salad 医療機関のみなさまへ
女性の健康 病気・症状 食生活・栄養 リラクゼーション 子供の健康・育児
緊張とは何か?〜緊張を和らげる方法〜

「私、あがり症なんです」。そうおっしゃる方はとても多くいらっしゃいます。「イザと言う時に実力を発揮したいのに、いつもあがってしまって」とお困りの方もいれば、「緊張しちゃうから、あまり人前に出たくないんです」と行動範囲を広げることに躊躇してしまう方も。
今月は緊張とは何かについて考えてみましょう。そして「緊張をやわらげる方法」もご紹介したいと思います。

緊張による体の反応は人の本能
緊張による体の反応は人の本能 一口に緊張と言っても、どんな場面で緊張するかは人それぞれです。「職場でエライ人が来ると」という人もいれば、「人前に出ると」「初対面の人に会うと」緊張してしまう、という方もいるでしょう。

大事な場面に臨むとき、私たちは緊張を招く引き金をあらかじめイメージすることで自ら不安を生じさせます。例えば大勢の前で話をしなければならない時など、たくさんの人に注目されることをイメージして「大丈夫かな」「上手くやりたい」などの気持ちが湧きますね。この「大勢の人の注目」が、この方にとっての引き金です。
緊張場面には個人差があるものの、人が緊張したときに体験するものは「胸がドキドキする」「血圧が上がる」「手足が震える」などほぼ共通しています。多くの方がこうした反応をなんとかしたいと考えますが、実は見方を変えれば、これらは人体が危険から身を守るためにもともと備えている反応でもあります。
胸がドキドキし血圧が上がるのは心臓が身体中に血液を十分に巡らせ、逃げる・戦うという動きを効果的に行わせるためですし、身体が震えるのは危機に直面して自律神経系が働いている証拠です。
危険(引き金)を察知して逃走・闘争に備える。大事な場面でこうした本能的働きが生じるのは、本来自分を守り生き延びようとする心と身体の智恵なのです。
まるで野生で生きる動物の話のようですが、社会という人間関係の中で生きる私たちにとって、「生き延びる」ことは「周囲から認められること」「評価を得ること」と直結しています。ですからよりよく生きたいと強く望む方ほど、大事な場面では周りの評価を気にしてしまい、緊張しやすいと言えるでしょう。

また他人からどんな評価を受けるかで自己価値感が大きく変わってしまう方や、非現実的なほど高い理想像を掲げる方は、その根底に自己評価の低さがあると言えます。つまり今の自分では足りないという思いから「こうあるべき」自己像を作り、そのようにふるまおうとするのです。こうしてありのままの自分を受け入れていない時、人は過度に周囲の目を恐れて、自ら緊張状態を作りやすくなります。
緊張をやわらげる合言葉「あるがまま」
緊張をやわらげるためにも効果的な、日本で生まれた心のケアの方法に「森田療法」があります。森田療法の合言葉は「あるがまま」。自分に厳しい、完璧主義で緊張しやすいなど神経質になりやすい方が、「どんな自分でもあるがままでいいのだ」と自分の自然な状態を受け入れることを通して、より生きやすい心の態度を身につけることを目指します。

一般的に、緊張しやすい方の多くは他人の目を気にするあまり「緊張してはいけない」「声が震えたら恥ずかしい」と、緊張していること自体を隠そうとします。そして隠そうとすればするほど意識してしまい、かえってあがってしまう。森田療法ではこれを「神経交互作用」と呼び、注意と感情の悪循環としています。
こんなときは緊張を隠そうとするよりも、「人前に出たら緊張するのは当たり前。だから声が震えてもいいんだ。これが自然なんだから」と「あるがまま」の状態を受け入れ、「私の身体はこうして大事な場面に備えてくれている。これはこれで身体の智恵なのね」と身体に感謝してみてください。

考えてみれば、何十年も正確に鼓動を打ち、血圧を調整し、神経と筋肉を動かし続けてくれている身体の反応の方が、私たち自身の考えよりもよっぽど正確で賢いのです。ですから考えで身体の反応を制御しようとせず、ただ感謝しながらあるがままにしていましょう。この心の態度は緊張緩和に大きな効果があります。
そして「どんな状態でも、今私がやろうとしていること(プレゼン、スピーチなど)をきちんとやろう」と、意識を今やるべきことに向け直します。こうしてあるがままを感じながらも、今ここの目的に集中すると、緊張に意識を向け続けることで生じる悪循環を断ち切ることができます。

次ページ 緊張は成長への意欲 |1|



キーワードで探す

What's New
「褒めるのが苦手で……」〜 褒めるのが苦手な人の心理 〜 FRESH!
「マイブーム」を通して本当の自分に気づく FRESH!
食の好みは考え方で変わるのか FRESH!
第6回アマニセミナー『生活習慣病と高血圧について』
期待の新・軟骨成分 プロテオグリカン
メイクやファッションが心に与える影響
日本カウンセラー学院とはこんなところ 第4回「カウンセリング技術が人生を変える」
日本カウンセラー学院とはこんなところ 第3回「授業を覗いてみました!」
日本カウンセラー学院とはこんなところ 第2回「どんな授業を行っている?」
ラクトフェリン 栄養成分「ラクトフェリン」の特徴や用法について解説。
日本カウンセラー学院とはこんなところ 第1回「どんな人が勉強している?」
時間管理がなぜか上手くできない……
モノの声に耳を傾ける 〜片づけの心理学A
シングルマザーの方に 気をつけてほしい陥りやすい子育ての注意点
カウンセリングの実際
ワンランク上のケンカ術!?
気分をアゲる!カラーの取り入れ方〜オーラソーマ カラーセラピーのヒント〜
苦手な人を好きになるコツ
隣の芝生が青く見えたら…
きょうだい構成でわかる性格の違い
心療内科、カウンセリング… どんな場合にカウンセリングがいいのか?
初対面の人と仲良くなるには
大人になってからでも変われるの?
なかなか解決しない問題がつきまとう・・。ストレス解消って何?
人のココロを読むメンタリズム
ラクトフェリン活用ファミリー急増中
メールマガジン
健康を楽しく! 
オリジナル健康エッセイ
健康Saladメルマガで連載中!
⇒似顔絵入り過去のコラム
アイフラッグ・グループ提供サービス