食の好みは考え方で変わるのか

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食の好みは考え方で変わるのか

野菜嫌いは仕方ない? 食の好みを決める遺伝子

こんにちは、心理カウンセラーの片桐淳です。

食の好みは考え方で変わるのか 友人と話をしていると、「子どもの好き嫌いが多くてなんとかしたい」という話がよく出てきます。世の中のパパやママたちの中にも、子どもにいろんなものを食べてもらいたいと四苦八苦している方も多いことでしょう。
「嫌いなものがあってもよくね?」と個人的には思ってしまうのですが、子どももおらず、好き嫌いのない私から言われたとしても、あまり説得力はないかもしれません。

そこで今回は、科学的、心理学的に「好き嫌い」について考察してみたいと思います。

嫌いな食べ物がある方、まず考えてみてください。 「なぜその食べ物が嫌いなのか?」
「好き嫌い」など好みが人によって違う原因は「先天的なもの」、「環境」、「学習されたもの」、これらの複合的な要因に分けられます。
そう。生まれながらにして「この食べ物が嫌い」という人もいるのです。

先天的な好き嫌い

まず、生きもの全体で見てみましょう。草食動物は甘いものを好みますが、苦味は苦手な傾向があると言われています。カロリー豊富な「糖分」が含まれていることと、「毒」がないことがわかるためにそのようになったと言えます。一方、肉食動物(特に犬など)は「酸味」が苦手です。これは「腐敗」をいち早く察知するためです。

草食であり、肉食でもある「雑食」の人間は「苦味」と「酸味」を先天的に苦手とする人が多いのもそのためでしょう。
このように、生き物が生きるすべとして必要な味覚と好みを左右する情報は遺伝子に組み込まれています。
たとえば酒に強いか弱いかに関しては、昔から「親の血の影響」と知られていましたが、遺伝子研究が進むにつれて、他にも遺伝子が影響することがわかってきました。
甘味、塩分、炭水化物、タンパク質などを「食べたくなる傾向」もそれぞれの遺伝子で決まることがわかってきましたし、摂食障害に関連する遺伝子も、最近発見されました。(アスパラガスを食べたかどうかを匂いで判断できる遺伝子を持つ人もいるらしいです)。 その中で、野菜嫌いに大きく影響を与える遺伝子といえば、「苦味感知度」を左右するTAS2R38という遺伝子でしょう。
苦味は、基本的に「毒が入っているか」を判別する目安になるので、苦味感知度が高いご先祖様は、毒物を飲み込まずに生き延びる確率が高くなります。
一方、すべての人が苦味に対して敏感になってしまうと、食物繊維やビタミンを多く含む野菜を食べることがなくなり、それはそれで人類は繁栄しなかったでしょう。

人類全体で見たときに、「苦味を感知する人」と「苦味を感知しない人」が共存することで、今の繁栄を保っているといえます。(ちなみに私は苦味を感知しづらい遺伝子の型を持っています。ゆえに野菜は嫌いではありません)
好き嫌いが多い=苦味、酸味などをより強く感じる人を「スーパーテイスター」と呼びますが、旨味成分の発見者を輩出した我々日本人は、この「スーパーテイスター」の割合が多い国民と言われています。「苦味を強く感じる=嫌い」というのは、ある意味仕方ないことなのです。

じゃあ、食の好みは変わらないの?

いえ、そんなことはありません。

小さい頃は飲めなかったコーヒーも、大人になったら逆に飲まずにいられなくなった人もいらっしゃると思います(ちなみにカフェイン依存の傾向も遺伝子が影響しています)。苦い野菜であっても、繰り返し摂取していくうちに食べられるようになるものです。いくら味に敏感な遺伝子を持っていても、日常の食生活で大きく変わります。 つまり、「生まれながらに嫌いなものもあるが、生活習慣で変えられるものもある」ということです。

本当に「味」が嫌いなの?

その食べ物を嫌いな理由として「おいしくない」「味が嫌い」という方が多いと思います。でも、好き嫌いは「味覚」だけが左右しているのでしょうか。
よくよく考えてみると、食べ物の「好き嫌い」の要素は「味」と「匂い」、「食感」「見た目」に分類することが可能です。たとえば「イチゴ」が嫌いな人も、「酸味」が嫌いなのか、「イチゴの臭い」が嫌いなのか、「食べた時の食感」が嫌いなのか、「あのブツブツの見た目」が嫌いなのかで、「好き嫌い」に対する作戦が変わってくるのです。

一般的に「味が嫌い」と言われている場合でも、その多くは「匂い」や「食感」、「見た目」によって決まっています。なぜなら、味覚の受容体の種類は「甘味、塩味、苦味、酸味、旨味」の5種類しかなく、好き嫌いが反映しづらいからです(ちなみに人間の嗅覚の受容体は約347種類あります)。

匂いの好き嫌いは、母親の胎内にいる時に羊水を通して伝えられるか、母乳を通して伝えられる部分が大きいと言われています。たとえば、桃を多く食べている母親の母乳をのんだ乳児はその後、桃やネクタリンを好む傾向があったとのこと。胎児期から乳児期に、その母親が様々な種類の食べ物を摂取することで、匂いの好みも広がると言えます。
しかし、嗅覚の好みにしても、成長するにつれて変わった経験をされた方もいらっしゃると思います。


次ページ ではうちの子どもの好き嫌いをなくすにはどうすればいいの? |1|



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