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<プロフィール>
1991年3月 大分医科大学(現 大分大学)医学部医学科 卒業
東京大学医学部付属病院 産婦人科学教室研修医、 愛育病院を経て、東京労災病院産婦人科医長、 東京厚生年金 病院産婦人科医長などを歴任
女性のトータルウェルネスを考えることをライフワークとし、婦人科医という立場から「女性の美しくありたいとの想い」に応えている。
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婦人科医 土居先生が、女性のお悩みについて毎回アドバイスをしていきます。
第三回目は・・・

近年、女性を取り巻く社会環境は大きく変化して、価値観も多様化してきています。
女性の社会進出に伴う価値観の多様化、ライフスタイルの変化により、女性に特有の病気にも変化がみられます。

最近の傾向としては、以下の4つが診療をしていて特に気になる点です。
1.女性の出産回数の減少が影響を及ぼしているものとして
『子宮内膜症、卵巣がんの増加』
2.性行動の多様化、低年齢化が影響を及ぼしているものとして
『STD(性行為感染症)の増加』
3.ストレスの深刻化、生活習慣の悪さが影響を及ぼしているものとして
『更年期の若年化および長期化』
4.間違ったダイエットが影響を及ぼしているものとして
『卵巣機能に停止による無月経』
この中から今回は『子宮内膜症、卵巣がんの増加』と『STD(性行為感染症)の増加』についてお話をしたいと思います。

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数十年前までは一生の間に出産する子供の数が5人以上という女性も少なくありませんでした。しかし最近の統計によると、現代の女性が一生に出産する子供の数は平均すると1.3人未満になるそうです。妊娠出産の回数が減少すると、女性が一生に経験する排卵の回数が増加します。この排卵の回数の増加が子宮内膜症や卵巣がんが増えている原因の一つだろうといわれています。
子宮内膜症になると、激しい月経痛をはじめ、下腹部痛、性交痛、腰痛、排便通など様々な症状が現れます。
卵巣がんでは、骨盤内に存在している組織のため症状が出るのが遅く、進行してはじめて診断されることが少なくありません。お腹が張る、腹痛、胃腸障害、頻尿などが多い症状ですが、これらは他の病気でもしばしば見られるもので、卵巣がんに特異的な症状ではありません。原因のはっきりしない腹部膨満や腹痛なの症状をみたときはエコー検査を受けることが卵巣がんの早期発見につながる可能性があります。 |
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セックス初体験年齢の低年齢化はずいぶん前から言われていますが、最近わたしが目にした「初めてセックスを経験した年齢(女性)」の類の調査の結果を見て、日本人女性の性行動もアメリカ人とあまり違いがなくなってきたなと実感をしました。その調査では、12歳でセックスを経験したことがある女性が5%近くを示していました。アメリカ人女性のデータとほぼ同じです。
セックスの色々な側面を知らないまま経験してしまうことは医学的には大きなリスクを伴います。クラミジアやトリコモナス、ヒトパピローマウイルス、淋菌、梅毒、エイズなど性行為で感染する細菌やウイルス、寄生虫が原因のSTDにかかることは、おりものや外陰部のかゆみといった一般的な症状に煩わされるだけでなく、将来的に不妊症や子宮頸がん、エイズなど生命にかかわる病気に及ぶ場合もあるからです。
大人の女性でも正しい知識を持って病気の予防まで考えている女性は多くないかもしれません。たとえば「がん」というと中高年がかかる病気と思っている方が多いかもしれませんが、「婦人科のがん」は必ずしもそうではありません。「子宮頸がん」はその原因が性行為で感染するヒトパピローマウイルスが大きな要因と言われています。年齢には関係ないのです。10代後半の子宮頸がんの患者さんもいらっしゃいます。自分自身の身を守るという意味でも、「軽はずみな性行動が重大な結果を引き起こす可能性がある」という事をきちんと理解して頂ければと思います。 |
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次回は『更年期の若年化および長期化』と『卵巣機能に停止による無月経』についてお話したいと思います。
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