美容のため、健康のため、病気の治療のため、ダイエットをしている人は女性にかぎらずたくさんいます。そして、ダイエットに関する情報は巷にあふれています。しかし、体重の減りすぎと卵巣機能に関する正しい知識のある人は少ないのでないでしょうか。
体重が減りすぎると卵巣機能は停止します。卵巣の機能は排卵することと女性ホルモンを分泌することなので、体重が極端に減少すると排卵が止まって、女性ホルモンも分泌されなくなります。もう少し正確に言いますと体脂肪率が17%を下回るとかなりの確率で卵巣機能は停止します。体脂肪を測る機会がない人はBMIを参考にされると良いでしょう。BMIが22になる体重を理想体重としてその80%を下回ると卵巣機能が停止しはじめることが多いようです。但し個人差がありますので体脂肪率もBMIによる指標もあくまで目安です。
* BMI=体重kg/(身長m)2
若い女性で卵巣機能が停止したままで長期間放置しておくと、子宮や膣が萎縮して妊娠が難しくなったり、お肌や毛髪の老化、骨粗しょう症、動脈硬化などのリスクが高まります。卵巣機能というと月経や妊娠・出産などだけをイメージされる方が多いですが実は全身の機能に影響を及ぼしているのです。従って、女性ホルモンが分泌されているはずの時期に長期間分泌が止まってしまうと、全身の老化が早まってしまうのです。
当院に限らず体重減少が原因の無月経の患者さん、無月経まで行かなくても月経不順になってしまった患者さんは増えてきています。健康的なダイエットはすばらしいですが、病的なダイエットは生命の危機すらあります。是非、正しい知識と情報を手にいれてダイエットに取り組むようにしてください。 |