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<プロフィール>
1991年3月 大分医科大学(現 大分大学)医学部医学科 卒業
東京大学医学部付属病院 産婦人科学教室研修医、 愛育病院を経て、東京労災病院産婦人科医長、 東京厚生年金 病院産婦人科医長などを歴任
女性のトータルウェルネスを考えることをライフワークとし、婦人科医という立場から「女性の美しくありたいとの想い」に応えている。
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更年期に関してはその若年化と長期化について前回のコラムで少しふれましたが、今回は別の角度から若年化する更年期現象をみてみましょう。

更年期の原因は卵巣の老化です。
更年期が若年化するということは卵巣の老化が早まっていることを意味します。
2005年の厚生労働省の発表では日本人女性の平均寿命は85.49歳で21年連続で世界一となっています。終戦直後の日本人女性の平気寿命はほぼ55歳だったので、終戦直後からほぼ30歳平均寿命が延びていることになります。長命化の要因としては、生活水準の向上、医療技術・設備の進歩、乳幼児や若年層の死亡率の低下が考えられます。

実は平均閉経年齢はほぼ変わっていないのです。当時も今も平均閉経年齢は50から51歳です。更年期とは閉経をはさんで前5年、後5年のほぼ10年間の期間を表す言葉です。
卵巣が老化し始めて、排卵が不規則になり、女性ホルモンの分泌も減少しはじめるのが更年期の始まりで、完全に卵巣機能が寿命を迎えるのが閉経というわけです。
ですから更年期に該当する期間は約45歳から55歳の10年間ということになります。
しかし、最近外来で診療をしておりますと30歳半ばから30歳代後半の女性で更年期(卵巣の老化)が始まってしまっている女性が増えてきているのです。(ちなみに更年期(卵巣の老化)の診断は血液検査で行います。)もう気がつかれた方も多いと思いますが、人生の寿命は長くなっているのに、卵巣の寿命は短くなっている傾向にあるということです。生活の水準が向上しても、医療技術・設備が進歩しても、卵巣については、老化が早まり、寿命も短くなっているのです。

卵巣の寿命を決定づけているのはその女性が持っている遺伝子です。
みなさんの遺伝子には生まれる前から卵巣の寿命がプログラミングされています。
しかし先天的な遺伝情報以外にも後天的な各種の要因が卵巣の寿命を変動させます。
変動といっても寿命を延ばすのは困難で、たいていの場合いろいろな後天的要因で寿命を短くしてしまことのほうが多いようです。後天的な要因として重要なのは、過度なストレス、栄養の過不足、喫煙、過激なダイエットによる体重の病的な減少、極端な冷え性などがあげられます。
このような条件が長期間続くと卵巣の寿命は本来遺伝子にプログラミングされていたものより短くなってしまう傾向があるのです。
みなさんの卵巣はどうですか?卵巣の寿命をまっとうさせられそうですか?
次回へ続く>>>
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