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<プロフィール>
1991年3月 大分医科大学(現 大分大学)医学部医学科 卒業
東京大学医学部付属病院 産婦人科学教室研修医、 愛育病院を経て、東京労災病院産婦人科医長、 東京厚生年金 病院産婦人科医長などを歴任
女性のトータルウェルネスを考えることをライフワークとし、婦人科医という立場から「女性の美しくありたいとの想い」に応えている。
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前回のコラムでは、女性ホルモンとお肌の関係について一般的なお話をさせていただきました。
今回は実際の診療でよく見かけるケースをご紹介しましょう。
最近の婦人科外来の特徴として、次のような女性の来院が増えていることが挙げられます。
1)ダイエットによる極端な体重減少をきっかけに生理が止まってしまった女性
2)生活習慣の乱れやストレスが原因で、更年期が30歳代後半から40歳代前半と平均より早く始まってしまう女性 (通常の更年期は40歳台半ばから50歳代半ば)
こうした女性の増加は、おそらく他の医療施設の婦人科外来でも同じような傾向が見られると思います。この2つのケースでは、原因は異なりますが、結果として「年齢相応の女性ホルモンが分泌されていない」という共通の問題があります。そして、診察をしていて気がついたのですが、こうした患者さんのお肌にはある共通点が見られることが多いです。

無理なダイエットがきっかけで生理が止まってしまった女性のお肌は、血色が悪く、そのため全体的にくすんでしまい、顔色が悪い印象を与えます。
ひとつの原因としては、無理なダイエットを行なったために栄養状態に問題があり、そのために体温が低下して血行が悪くなっていることにあります。その結果として肌の色が青白さを帯びてくるわけです。
もうひとつの原因は女性ホルモンにあります。エストロゲン(女性ホルモンのひとつ)がほとんど分泌されないことで、お肌が乾燥しやすくなります。お肌が乾燥すると皮膚のキメが粗くなるため、お肌に当たる光がきれいに散乱しなくなります。すると私達の目にはお肌がくすんだように見えてしまうのです。逆に、キメの細かい肌は光を均一にあらゆる方向に拡散するため、私達の目には、お肌が明るく透明感があるように映るのです。
その他にもエストロゲンは、真皮層でのコラーゲンやエラスチンの産生を促進する働きがあります。コラーゲンやエラスチンはお肌の弾力性を保つ働きがあるのですが、エストロゲンが分泌されないことで、お肌は弾力性を失い、ほうれい線(口元)のシワも目立つようになります。

更年期の女性の場合は、エストロゲン、プロゲステロン(もうひとつの女性ホルモン)ともに低下が著しいので、乾燥、シワ、たるみ以外にも皮膚のバリア機能が低下してお肌が敏感になってしまう傾向があります。
すると、乾燥、紫外線、酸化などの外部からの刺激をうけやすくなり「シミが目立つ」「今まで使っていた化粧品が合わない」、お肌が「赤くなる」「ヒリヒリする」「痛がゆい」など様々な肌トラブルを引き起こします。
このような患者さんが婦人科で治療を受けられると、月経が再開する、または、規則的になるという治療効果以外にも、肌トラブルが改善するというおまけ(?)までついてくる事があります。
読者の皆様で原因不明の肌トラブルがある方がいらっしゃいましたら、それは女性ホルモンに問題があるかもしれません。
一度、婦人科でご相談されてみることも検討してみてはどうでしょう。
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