「何で不安なんだ!君なら大丈夫だよ!」
これは、不安を感じているチワ輪さんに、理由や根拠を伝えずにただ「大丈夫と」伝えているだけです。
チワ輪さんとしては「大丈夫と言われても……?」と、“心の中に疑問が残る”状態になってしまうという可能性が考えられます。
とは言え、チワ輪さんにとっては、影響力のある目上の人からの言葉ですから、その言葉を表面的だけでも受け入れざるを得ない状況です。
結果、気持ちとは裏腹な「頑張ります」と言葉が口から出てしまうことが考えられます。
本音は疑問が残っているのですが、表面的には納得せざるを得ない状態になり、結果として本音と言葉とがますます不一致になってしまったと言えます。

ブル山さんのこの言葉は、「言わないで」という否定の表現が繰り返されています。
チワ輪さんの不安な気持ちを否定していることになり、「不安を我慢してでも頑張れ」という、さらに強いストレスを与えてしまうことになります。
チワ輪さんは不安が解消できないどころか、不安が留まり続ける一方です。
目上の人の言動は、部下が思っている以上に心理的影響があります。
特に感情的になったり不安定になっているときに、「信じている」などと言われると「その言葉を無批判に受けなければならない」と思い、ますます不安を抑圧し、やる気を無くしてしまうのです。
会話を使ったケーススタディ、いかがでしたか?

1.相手の最初の訴えを妨げない。
2.相手の言葉と言動が一致しているか?をよく見極めながら、対応を考える。
3.声がけの言葉は、肯定表現を心掛ける。
次回のコラムでは、今回と同じシチュエーションを使って、どのように対応すればベターなのか、という方法をを具体的にお伝えしていきます。 自分だったらこう対応する!と考えてみてください。 お楽しみに!
|