生活・ビジネスに役に立つ、心理学的テクニックをご紹介する「使える!心理学」。
今回は、すぐに役立つ、ちょっと気配りをした話し方で人間関係がうまくいく『受容』という心理学の
テクニックを教えていただきます!
執筆:青山克子先生
こんにちは。
日本カウンセラー学院講師、ホリスティックハート院長の青山克子です。
私は、心理学を、単に心理カウンセラーが学ぶ知識として考えるだけではなく、ビジネスやプライベートなど、皆さんの身近な日常で活用できるものとして、日々講演活動、執筆活動を行っています。
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日本カウンセラー学院 ホリスティックハート |
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今回は、『受容』というコミュニケーションテクニックについてお伝えしたいと思います。
日々忙しく働いていると自分のことで手一杯で、「相手を受けとめる」ということがおろそかになりがち
です。
ですが、意思の疎通を図り、業務を円滑に、建設的に進めていくためにも、相手を受けとめることはとても大切です。心理カウンセラーの技術である『受容』を知り、職場などのコミュニケーションにお役に立て下さい!
まずは『受容』の技術の前に、コミュニケーションと人間心理の基本を理解してください。

読むと、「当たり前だ!」と思われるかもしれません。
しかし、日々、一緒に働いていると、「これくらい言わなくても
分かるだろう……」と、思い、そのような仕事のやり方をしたことはありませんか?
「自分と他人とは同じではない」こと。人と接する上で、知っているようで、意外に実感できていないことです。
人はそれぞれ育った環境や積んできた経験も一人ひとり違います。
ゆえに、同じ出来事への受け取り方もそれぞれ違い、一人ひとり違った考えと行動をするのです。
いわば組織とは、違う価値観や感じ方を持っている人々が、集まって成り立っている場であると言える
でしょう。チームで楽しく一丸となり、成果を挙げていくには、お互いにお互いを理解しあうということがとても大切だと思います。

私たちは、初めて聞くことや一緒にいる人、周りに現れるものに対し、「自分と同じ? 違う?」
「好き? 嫌い?」などを、に判断し、どちらかに仕分けする機能が備わっています。これは、動物が
自分の身を危険から守るために本能的に備わっている機能でもあります。
分かりやすい例として、草食獣のシマウマは肉食獣のライオンに対して“違う種類”という識別が反射
的に出来るからこそ、ライオンが近づいて来たならば、すぐさま逃げて生き延びることができるわけです。
続いて、人間の場合を考えてみましょう。初対面の人が、あなたと同じ出身地だった場合、その人のことをよく知らないのに、なんとなく安心な
気持ちになった経験はありませんか? 逆に、自分と違う価値観や趣味を持った人々の中にいると、
相手に合わせて楽しんでいるつもりでも、何となく落ち着かなかった経験はありませんでしたか?
意識的か無意識的かは別にして、人は自分と『同じ/違う』『自分に合う/合わない』などを、心の中
で判断し、どちらかに仕分けをしている場合があります。そして、同じ・合うという反応には安心感を、
違う・合わないという場合には不安感を覚えるものです。

そしてここから、いよいよ『受容』の技術のお話をさせていただきます。
人間が不安を無意識に感じる、と聞けばなおさら他人と理解し協力することは至難の技だと感じるかも
しれません。それを可能にする有力な方法が『受容』の技術です。
『受容』とは、相手の心中や考え・現状などを把握し、「あなたが、○○のように思っている。△△のよう
な状況にあることを、私は分かっていますよ」と、言葉や表情などで理解を示すことです。
多くの方に「心理カウンセラーって相談者の全てを受け入れるんですよね。それって凄いですよねぇ〜」
と言っていただきます。『受容』と聞くと、「相手を肯定する」「相手の意見に賛成する」と、思われる方
が多いようですが、受容とは、相手の人のすべてを全肯定して受け入れることではありません。
まずは、相手の考え・気持ち・意見などに“理解を示し”、安心感を与えてあげることが『受容』のポイ
ントです。
『受容』は安心感を与える技術です。自動的に働いてしまうかもしれない「違う」という反応を「同じ」
と感じ合えることで、お互い気持ちの良い人間関係が築けるのです。
*次のページではチワ輪さんと、チワ輪さんの先輩のシバ田さんとの会話から、受容の使い方をご説明します。
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