患者さんの自由意志で処方せんなしで購入できる薬を市販薬(大衆薬、OTC薬等とも呼ばれています)といいます。
原則として新規の成分は、医療用医薬品として承認申請されることになっていますので、市販薬は既存の成分で、一般の方が使用しても、有効性・安全性を確保できるような分量で設計されます。処方薬に対して市販薬は、ほとんどが複数成分の入った配合剤で、洋服に例えるなら既成服のようなものです。
万人に使用可能なように、例えば市販薬の風邪薬はすべての風邪の症状に一つの薬で対応できるように設計してある場合が多く、症状によっては、不必要な、咳止めや喉の痛みを止める薬も入っている薬が多いのです。
市販薬は全てが一つになっているため、処方薬のような調整はできません。また薬の値段については、同じ薬でも、お店によって異なったり、同じお店の中でも、その日によって違ったり、1パッケージに入っている薬の量によっても異なります。
国は様々な規制緩和を行っていますが、医薬品の規制緩和も進んでいます。例えば、ビタミンドリンク剤は医薬品(市販薬)から医薬部外品に規制緩和され、医薬品ではなくなったので、医薬品販売業の許可が無くても販売できるようになりました。つまり、コンビニエンスストアなどでも販売することができるようになったのです。
また、今までは市販薬としては規制されていたため配合できなかった医療用医薬品の成分が、市販薬として販売されはじめました。(このような市販薬を、「スイッチOTC」といいます)。これからは、全ての医療用医薬品が規制緩和されて市販薬として販売できる、という訳ではありませんが、このような規制緩和がますます進み、市販薬の種類は増えていくと考えられています。 |