
この「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」、痛みをほとんど感じないのはもちろんのこと、歯の健康な部分は傷つけずに虫歯になった悪い部分だけを除去する非常に画期的な治療法です。しかも、歯を削るキ〜ンという音を聞かなくてすみますので歯医者嫌いのお子さんをもつお母さんたちには朗報です。そこで、この治療法の普及・啓発に取り組んでいる株式会社デニックス・インターナショナルの岩井賢吾社長にお話をうかがってきました。

ゲル状の「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」を歯の象牙質の虫歯部分に載せて約30秒放置します。すると虫歯部分だけが軟らかくなりますので、それを専用の器具を使って掻き出します。削り取るのではなく、耳かきのような要領で軟らかくなった虫歯部分だけをやさしく取り除きます。これを数度繰り返した後、短針という先の細い器具を患部に入れて虫歯部分が完全に取り除かれたことが確認できたら、治療によって空いた穴を埋める修復処置を行います。
基本的にはすべての虫歯が対象になります。とくにC1(エナメル質の虫歯)、C2(象牙質の虫歯)といった神経までは届いていない比較的初期の虫歯の治療に向いています。年齢制限もありませんので、お子さんからお年寄りにいたるまで、どなたでもこの治療を受けていただくことができます。
>>C1、C2、C3・・・虫歯進行レベルについてもっと詳しく!
虫歯になった歯を回転切削器具で削るという従来型の治療方法は、虫歯部分だけでなく虫歯になっていない健康な部分まで大きく削らなければならないという点が問題でした。これに対して「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」は、虫歯になった部分だけに作用しますので健康な部分を余分に削ることはありません。これが両者の大きな違いであり、「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」を使った治療の最大のメリットだといえるでしょう。
「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」はもともとスウェーデンで開発されたものなのですが、欧米の歯科治療では、最小の侵襲(医療的な処置などによって患者さんの体を傷つけること)により、最大の効果を得ることを指す「ミニマルインタベーション(MI)」
という考え方が主流になっており、日本の歯科医院においてもこのMIが徐々に浸透しつつあります。要するに歯の悪い部分だけを削って健康な部分は残す。それによってその人自身の歯をできるだけ長持ちさせようということです。「歯科用う蝕除去液(Carisolv)」はまさに、このMIの考えに沿った治療法だといえます。