誰にでもいつでも、ある日突然起こりうる
 円形脱毛症は、年齢や性別を問わず突然現われます。ストレスを感じ続けていた結果として発症することもあれば、ショックの症状として急に起きることもあります。金策で走り回る経営者や得意先に謝りまくる営業マン、進路に悩む高校生、さらには幼稚園児まで、悩みの種類もさまざまですが、心理的なストレスが表に現われるものです。
ストレスがなくなれば治ることも
円形脱毛症は、原因となるストレスがなくなれば、自然と治る場合が多いですが、それ自体が新たなストレスとなってしまうことがほとんどです。病院で医師に「気にしないように」とアドバイスされても、どうしても気になるものです。そして、気にすればするほど、症状が悪化してしまうことも珍しくありません。人からバカにされるのではないかと気にして、精神的なストレスによる症状が伴うこともあります。何か気を紛らわせることで、気にしないでいられる手段を考えましょう。
頭髪だけではない
一般的な円形脱毛症は、何の前触れもなくある日突然頭にコイン大のハゲが出来るという症状です。ハゲた部分の周囲の毛を軽く引っ張ってみて、数本の毛が抜けるようなら脱毛が進行中です。患部の皮膚は周囲より少しへこんだようになっていて、やや赤みを帯びたような状態にもなります。しかし、大半の人はやがて脱毛の進行が止まり、数ヶ月後には軟らかい毛が生えてきて、その後元のように硬い毛に生え変わります。脱毛症には、コイン大のハゲのほか、頭髪全体が抜けるもの、さらにまゆ毛、まつ毛、陰毛や体毛など、ほぼ全身の毛が抜けるものまであります。ただ、圧倒的にコイン大の症状が多いようです。
原因はまだ不明
円形脱毛症は、伝染したり生命にかかわる心配はありませんが、誰もが発症する可能性はあります。しかも、その原因がいまだにはっきりしていません。現在のところ、自律神経、内分泌、毛周期(ヘアサイクル)などの障害や、アトピーなどアレルギーによるものではないかといわれています。脳内の血行不良からなる人もいるようです。ストレスによって胃潰瘍や十二指腸潰瘍が起こるのはよく知られていますが、これらの病気と同じようなことが頭皮で起きているのではないかとも考えられています。
いったん治っても、再発することがある
ほとんどは、放置していても数ヶ月で自然に治るといわれています。しかし、一度治ってから5年以内に約40%の人が再発するといわれています。このことから、円形脱毛症になりやすい体質があり、そうした体質の人が再発を繰り返すのではないかといわれています。環境や人間関係のストレスによるものだとすれば、それを改善しない限り再発の可能性は高くなります。いまのところ予防法のない円形脱毛症ですが、治療法はたいへん進歩していますので、早期発見、早期治療で治ります。
まわりの人の理解も大切
頭髪だけでなく全身の毛が抜ける脱毛症では、予後が悪いことが多いようです。円形脱毛症から始まって、どんどん抜け毛が進行してハゲてしまう場合もあります。最近では子供がかかるケースが増えており、社会的に病気としての認知や理解がほとんどないため、差別やイジメの対象とされがちです。しかし特別なことではなく、誰でもが発症する可能性のあるものが円形脱毛症なのです。まわりの人が十分な理解を示すことが必要です。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断を仰ぐことをお勧めします。 |