疲れによる血行不良
頭が重いと感じるときは、たいがい疲労によるもので、からだのどこかにこりを感じ、全身のけん怠感をともなうこともあります。頭はとても重量のある器官で、それが細い首にのっているわけで、からだが弱っているときにこれをささえるのは負担となります。それで首筋や肩の筋肉が緊張し、こりや痛みとともに頭が重く感じられるのです。このような頭痛を筋収縮性頭痛といいます。筋肉をほぐすような体操やマッサージ、入浴などで、こりをとって血行をよくすれば、頭の重さも解消できるものです。
とりあえず首のうしろと足首を
 入浴することで頭の重い感じは軽くなりますが、入浴ができないときは、ぬれたタオルで患部を温めるだけでも、かなり効果があります。場所は首のうしろ、ぼんのくぼといわれるあたりからちょっと上あたりまで。ここがもっとも筋肉と神経が凝る場所です。携帯用カイロなどで温めてもいいでしょう。あるいは、くるぶしから先だけをお湯につけるフットバスでも、全身の血行がよくなるので、かなり楽になるはずです。空腹だと症状が重くなるので、新陳代謝を活発にさせるような食事をとりましょう。からだが温まる、発汗作用のある飲み物をとることも効果的です。まず、こうした試みをしても、効果がないときに鎮痛剤を飲むようにしましょう。
睡眠が多すぎるか足りない
睡眠不足のときも頭が痛くなったり、からだがだるくなったりします。ズキズキやキリキリはしないけれど、重い石を頭にのっけているような不快な感じをもつようなことも多いでしょう。これは、脳の疲労が回復しきれていないため、からだのこりと同じような状態が脳に起こっていることが原因です。同様に寝過ぎた場合は、頭がリラックスしすぎて、かえって頭が重く、からだを動かすとひどく痛みを感じることがあります。横になると楽になりますが、睡眠過多の場合はそこで寝てしまうと逆効果です。
緊張型頭痛は慢性病
緊張型あるいは筋収縮性頭痛といわれるのは、肉体的または精神的なストレスが重なって筋肉や神経が緊張することで、頭や首すじの周囲の筋肉が収縮し、痛みを感じる症状です。目を使う細かい作業をする人、長時間パソコンを使う人、長時間クルマの運転をする人などに多く見られます。このタイプの頭痛は、一日中つづくことが多いのですが、寝込むほどの痛みではなく、日常生活に支障をきたすことはあまりありませんが、ひどく不快なものです。また、慢性化して数日つづくことも多く、くり返し起こりやすいものです。
眼精疲労や鼻の病気によることも
眼精疲労の場合、眼球あたりではなく、目の奥が痛いと感じることが多いのですが、ひどくなると頭が重く、頭痛となって感じられるようになります。また、鼻炎や蓄膿(ちくのう)症など鼻の病気でも頭痛を起こすことがあります。この頭痛の特徴は、おでこのあたりの痛みと同時に、鼻詰まりなど鼻の異常があらわれること。「風邪かな?」と思っていたら、実は鼻の病気だった、なんてことになるかもしれません。ひどくなると頭痛はかなりはげしくなるので、鼻の異常を感じたら、すぐ耳鼻科にいきましょう。
憂鬱症候群の可能性も
頭が重いほか、朝起きるのがつらい、仕事や勉強をやる気がおきないなどのいわゆる無気力状態にあるときは、憂鬱症候群かもしれません。憂鬱症候群は、うつ病ほどひどくはないけれど、一時的なものではない憂鬱な気分がつづくものです。うつ病の初期症状といってもいいでしょう。ココロの風邪といわれるほど、だれもがなるものです。症状は、これといって特定できないカラダとココロの不調としてあらわれます。こんな症状のときは、とにかく疲労をためることはいけません。じゅうぶん休養しましょう。憂鬱症候群から、より症状の重いうつ病への移行には、はっきりとした境界がありません。早めに精神科か心療内科を受診することをおすすめします。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断をあおぐことをおすすめします。 |