若者にもあるうつ病
気分が落ち込み、物事に集中できない。昨日まで興味津々だったファッションにも関心がわかない、学校にも行きたくない、生きることがむなしくてたまらない。このような精神状態を、うつ気分といいます。うつ気分が長引くときや、夜眠れなかったり、食欲がなくなったり、体にも変調があらわれるようなら、うつ病かもしれません。従来うつ病は、中年以降の病気と考えられてきましたが、近ごろは、子供や若い女性にも増える傾向にあります。
うつ病の初発年齢は、平均23.4歳
うつ病は、とりたててめずらしい病気ではありません。7人に1人は、一生のうち1度は体験しているという調査報告があるくらいです。特に女性に多く、男性の約2倍だそうです。うつ病体験者が、初めてうつ病を経験した年齢は、10代が35%、20代が40%で、10歳未満でも4%となっています。平均初発年齢は、23.4歳だそうです。若い人がうつ病になっても、うつ病に対する意識が低いため、心の状態を正確に表現できないことが多いようです。そのため、ほかの人からは、単なる怠けや引きこもり、または身体の病気と思われてしまいがちです。
心の負担を、できる限り減らす
うつ病にかかっていても「自分はうつ病である」と自覚する人は、少ないようです。うつ病になりやすい性格のひとつに、責任感の強さがあります。本人は単なる気のゆるみ、または怠けとして、自分自身をひたすら責めてしまいがちです。家族や友人など周囲の人も、なかなかうつ病だとは気付かないようです。うつ病には休息が必要だといわれています。気分が優れないようなら、精神科や心療内科で診てもらって、もしうつ病だと診断されれば、それはれっきとした病気です。罪悪感を感じる必要はありません。休息して心の負担をできる限り軽くすることが、症状の改善につながるのです。
できれば、周囲の人に打ち明ける
もし診察を受けてうつ病とわかったら、家族、そして気心の知れた友人など、できれば周囲の人に打ち明けたほうがいいでしょう。うつ病であることを知らなければ、責められることもあるでしょうし、はげまされることもあります。しかし、もともとうつ病になる人は、責任感が強く、きまじめな人が多いのです。うつ病のときは、心身の活力が低下しているので、何をやってもなかなかうまくいきません。期待にこたえられないことで、自責の念から、自殺することもないとはいえません。うつ病であることを知らせておけば、むしろ負担になってしまう激励を受けることもなくなるでしょう。
診断書をもらうときは、事情説明をお忘れなく
場合によっては、学校またはアルバイト先を休むとき、診断書が必要になることもあります。診断書をもらうときは、診断書が必要な理由と提出先を、よく説明しましょう。万一、うつ病と記載されたら、治ったあとまで誤解や憶測を生むことがないとはいえません。よく説明すれば、たいていの病院では、患者さんに配慮した表現を記入してくれるようです。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断をあおぐことをおすすめします。 |