特別な原因もなく、息が苦しくなる
心臓にはなんの異常もないのに、息が苦しくなることもあります。いきなり動悸が激しくなり、冷や汗が出て、めまいがして、手足が震える。大地震や大爆発、悲報を聞いたとき、大勢の人の前で話さなければならなくなったときなどに、このような症状になることはあります。しかし、特に変わったことがあったわけでもないのに、突然こうした症状が出るときは、パニック障害かもしれません。多くの場合5〜20分、長くて1時間ぐらいで症状はおさまります。
1度の発作だけでは、パニック障害とはいえない
症状(パニック発作)が1回あっただけでは、必ずしもパニック障害とはいえません。薬物の中毒でもないのに動悸がしたり息苦しくなったりする状態が1ヶ月以上続くときや、繰り返しパニック発作が起こるようなら、パニック障害かもしれません。1回ぐらいの発作だけなら、10人に1人ぐらいはこのような症状を体験しているという報告もあります。
自分なりの方法で、気を紛らわす
女性に多いといわれるのは、広場恐怖を伴うパニック障害です。この場合の広場とは、広い場所という意味ではありません。電車やバス、エレベーター、地下鉄、人ごみなど、逃げ場のない場所や状態という意味です。このような場所で発作が起こったときのことを考えるだけで不安になり、足を踏み入れることができなくなります。不安になったときは、気を紛らわすことです。数を数える、歌をくちずさむ、楽しかったことを考えるなど、いろいろ試して自分なりの紛らわせ方を身につけておきましょう。
恐怖の対象に慣れて治す
高所恐怖症、ヘビや雷など、何か1つのものに恐怖を感じる人も、パニック障害によく似た症状があらわれます。これを、単一障害といいます。単一障害の治療法のひとつに、暴露療法があります。恐怖を感じる状況や対象物に、あえて繰り返し接する方法です。恐怖に慣れていくことで、パニックを起こさなくなることを目指すのです。
パニック障害に理解のある医師を探す
パニック障害はまだ、すべての医師から理解されている病気ではありません。精神科や心療内科でも、同様のようです。理解のある医師を探すには、各都道府県にある精神保健福祉センターに問い合わせるといいでしょう。また「日本パニック障害の会」という民間組織もあります。
精神的な原因で、息が苦しくなる
ショッキングな出来事があって、息が苦しくなるのは、過換気症候群といいます。これは突然、大きな呼吸をしたことで、二酸化炭素が不足したためにおこります。息が苦しくなるので、さらに大きな呼吸をしようとしますが、逆効果です。ますます二酸化炭素が不足し、めまいや脱力感に襲われることになります。手当てをしなければ、発作は30分から1時間くらい続きます。ひどい場合には、全身がけいれんし、失神することもあります。
発作が起きたら、吐いた息を吸い込む
過換気症候群の発作が起こったときは、落ち着くことです。そして、ビニールか紙の袋を探し、口にあてます。袋の中に息を吐き出し、吐き出した息を再び吸い込むようにしましょう。吐いた息には二酸化炭素が多く含まれていますから、再び吸い込むことによって、血液中の酸素とのバランスが取り戻せるというわけです。何度も発作をくりかえすときは、精神科や心療内科を受診し、原因となるストレスや不安を取り除くことが大切です。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断をあおぐことをおすすめします。 |