疲れの症状とは
目の疲れ(医学的には眼精疲労という)には、眼球そのものの疲れと、視神経の疲れがあります。症状としては、目がかすむ、うるむ、ショボショボする、目の奥が痛むなど。まぶたの上から眼球を押すと痛みを伴い、眼球の周辺にも痛みを感じることがあります。さらに、頭が重かったり、首や肩がこったり、額から前頭部にかけて痛むこともあります。
目薬のさしすぎに注意
疲れたときに疲れ目用の目薬をさすとスッキリして疲れを和らげ、ドライアイの防止にもなります。ただし、あまり頻繁にさしすぎると副作用を引き起こす場合があります。一般的な疲れ目用の目薬には、筋肉収縮剤や血管収縮剤、ビタミン剤などが含まれています。収縮剤は充血を解消する働きをしますが、乱用すると目の粘膜が栄養障害をおこし、かえって充血をひどくさせます。寝る直前の点眼も薬がとどまったままになるのでさけましょう。
症状に応じた目薬選びを
疲れ目用の目薬だけではなく、アレルギー症状をおさえるもの、ドライアイ用、ものもらいに効くものなど、症状別に数多くの目薬があります。必ず自分の使用目的にあったものを使うこと。なんとなく目薬をさすというのは厳禁です。さらに薬の成分が変質しやすいものもあるので、使ったあとはすぐにフタをして冷暗所に保管しておきましょう。使用期限内であっても、液がにごり、変色していたら、使わないようにしましょう。変質した目薬を使うと最悪の場合、失明する危険性もあるのです。
目を温めるのも疲れをとるのに効果的
長時間目を使って疲れたとき、炎症をおさえるためにタオルなどをあてて目を冷やすと、疲れや痛みが和らぎます。しかし、筋肉や神経の緊張をほぐすという意味で、実は温めたほうが疲れをとる効果が高いのです。電子レンジで温めて使うアイマスクも市販されていますが、お湯を絞ったタオルをしばらく目にあてておくだけで、結構疲れがとれます。ハーブなどの香りの湯を使うと、よりリラックスできるでしょう。
照明や体の姿勢にも配慮を
暗い部屋での読書や目を使うような作業を続けると、目に負担がかかり疲れやすくなりますが、逆に照明の光が直接目にはいったり、反射したり、逆光気味のような環境でパソコンワークなどを続けるのも目には負担です。また、不自然な姿勢をとりながら物を見続けるのも、目にはよくありません。よく言われるように、新聞や雑誌などは30cm以上はなして読んだり、テレビは最低でも自分の身長と同じくらいはなれて見ることで、目の疲れや視力低下をある程度防ぐことができます。
体の疲労が原因かも
風邪気味のときや、睡眠不足のときなど、体が疲れているときは、とかく集中力や仕事の効率が下がりがちです。そのため、いつもより緊張したり集中して、ものを読んだり書いたり、仕事をすることになり、目に負担がかかります。目の疲れは肩こりなどの原因にもなるので、こんなときに無理は禁物です。体が疲れていると感じたら、いつもより早いタイミングで休憩し、目の負担を軽くするようにしましょう。
心の疲れ(=ストレス)でおきるときも
つまらない資料より好きな小説のほうが同じ時間ものを読んでいても疲れません。特に目は脳の一部といってもいいように快感か不快かで、疲れ方に大きな差があります。“心が疲れる”ことで睡眠や食欲、発熱、体のこりなど、いろいろな症状がでます。急に目が疲れた、酷使したわけでもないのに目の疲れを感じるときなども、心の疲れが原因かもしれません。好きなことに集中し、のんびりリラックスするなど、たまったストレスを発散するようにしましょう。
目にいい食事を考える
目の働きにもっとも関係のある栄養素は、ビタミンAです。視力低下を防ぎ、さまざまな目の障害に効くといわれています。とりわけ、体内にとり込まれてからビタミンAに変わるベータカロチンの補給が目の疲れに最適です。にんじんやかぼちゃなど、緑黄色野菜には豊富に含まれています。手軽に補給するには野菜ジュースがおすすめです。またビタミンB2も目の疲労回復に効果があります。
こんな病気でも目が疲れる
いつになく目の疲れがひどいとき、長期間続くときは、すぐに眼科を受診しましょう。視力低下や老眼、遠視、乱視、さらには角膜炎や慢性結膜炎、緑内障など、目の病気にかかっている可能性があります。視力検査、眼底検査、眼圧検査などを受ければ、すぐに発見できて対処できるはずです。ほかにも、低血圧、糖尿病、更年期障害、脳の障害などが原因で疲れを感じることもあります。これらの病気は目の疲れだけが自覚されることもあり、眼科で問題がないと診断されても症状が気になるときは、内科や婦人科で検診してもらいましょう。 |