食べる量は同じなのに太る
「食べる量は変わらないのに太った」というセリフをよく聞きます。若いときにやせていた人でも、中年期に入ると、たいていの人が太るせいでしょう。理由は、体力が衰えるので、運動量が減ること。では、食べる量と運動量が同じならば、太らないのでしょうか。そうはいきません。食事のほか、呼吸や汗による体温調整など、生命を維持するために必要な物質の摂取や排出活動(基礎代謝)力も低下するので、生きるために最低限必要なエネルギー量も減ります。つまり消費するエネルギー量が少なくなっているのです。
肥満は、病気を招きやすい
太っている、つまり肥満とは、身体のなかに脂肪がたまりすぎた状態といえます。見た目にはスリムに見えても、体内に脂肪がたまりすぎていたら、やはり肥満です。肥満かどうかの目安は、身長(m)×身長(m)×22です。これを標準体重といい、自分の体重が標準体重より20%以上あれば、肥満ということになります。高血圧、糖尿病、動脈硬化、心臓病、腰痛のほか、肥満は更年期の不快な症状を増すといわれています。さらに子宮がんや乳がんになるのは、やせた人より肥満の人に多いそうです。 ※ BMIについて
標準体重=身長(m)×身長(m)×22
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMIが25〜29.9は肥満度I、30〜34.9は肥満度II、35〜39.9は肥満度III、40〜は肥満度IV
肥満の最大原因は、食べ過ぎ
消費するエネルギー量が減ったこともありますが、やはり食事のとり方が肥満になる原因の第一です。まずはゆっくりと味わって食べること。脳が満腹だと感じるのは、食べてから20分後だそうです。急いで食べると、実は満腹なはずなのにまだ食べ足りないということになりかねません。また夕食は、寝る3時間前までにすませましょう。それ以後は、なにも口にしないことです。さらにアルコールと油分をいっしょに食べると、脂肪がたまりやすいといわれています。お酒を飲むときは、フライや天ぷらはさけたほうがいいでしょう。
ストレスが甘いものを呼ぶ
ストレスも、肥満につながりやすいといわれています。ストレスがたまると、脳にあるセロトニンという物質が減ります。動物実験では、セロトニンは甘い物を食べたときに、増えるという結果が出ています。したがってストレスがたまると、甘いものに手が出やすくなるというわけです。嫌なことがあると、アルコールに走りやすいのも、脳との関係からのようです。女性は男性に比べて、もともと皮下脂肪が多く、太りやすいのです。太りやすい食べ物を遠ざけるには、うまく気分転換する方法を見つける必要がありそうです。
太りやすい体質の人は、さらなる注意を
「水を飲んでも太る」という人がいます。これは体質に関係しているといわれ、上半身が太っている人に多いようです。このタイプの肥満は、ちょっと食べ過ぎると、すぐに脂肪がたまります。またダイエットしても、効き目はもうひとつです。生まれながらの体質なので、なかなか改善することができません。しかし、まったくダイエットの効き目がないわけではありませんし、心がけ次第で、太りすぎも防げます。
ダイエットは、最初の2週間が肝心
肥満の解消に、ダイエットは欠かせません。ダイエットするには、一日の食事は1500kcal以下にする必要があります。ピーナッツ20粒で80kcal、せんべい3枚160kcal、ビール大ビン1本250kcal、ラーメン1杯500〜600kcal、フルーツパフェ500kcalぐらい・・・。ただし急激なダイエットは、ほかの病気につながりやすいので危険です。月に2kgずつ落としても、1年後には24kg減量できます。少しずつ長い時間をかけるようにしましょう。続くかどうかは、最初の2週間。ここを乗り越えれば、ダイエットの成功率はぐーんとUPします。
無理のない運動を続ける
ご飯2杯300kcalは、ジョギング50分ほどに相当します。ええ、そんなに!だったら、運動をしてもしょうがないのでは?と思うのは間違いです。運動する習慣を身につけると、エネルギーを消費しやすい体質になるのです。だから無理のない運動を続けることが大切です。特に糖尿病や高血圧につながりやすい内臓にたまる脂肪を減らすのに効果的なのは、早足で歩くこと。1日40〜50分、週に3〜4回程度でも十分です。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断をあおぐことをおすすめします。 |