一口に「疲れ」といっても
「ああ、疲れた」とはよく言いますが、いったい疲れとはなんなのでしょう。長い時間、仕事やスポーツをしたあとに感じる、疲れ。しかし、いくら長い時間であっても、眠りからさめたときには「疲れた」とは言いません。動かなかったからというなら、読書のあとに感じる疲れはどうでしょう。そして同じ疲れているときでも、さわやかな気分を伴うときと、しゃべるのも面倒になるときとがあります。さわやかさを伴う適度な疲れなら歓迎です。
疲れを3つに分類すると…
ある疲労研究をしている団体は、疲労を3つに分けています。
- 活力の低下
頭が重い、全身がだるい、眠いなどの自覚症状があり、最もポピュラーな疲労です。この症状は、全身が休みたがっているサインといえます。
- 気力の低下
考えがまとまらない、話すのが億劫、熱中できない、イライラするときなどです。これは頭が芯から疲れているのです。
- 身体の一部分の違和感
肩が凝る、声がかすれる、息苦しい、まぶたがピクピクするなどで、その症状が起こる部分が疲れています。
1と3は、軽い疲れなので、休めば回復します。
精神の疲れは、周囲の愛情が効く
2つ目の精神の疲れが続くと、抑うつ症や統合失調症につながる場合もあります。朝、目覚めたとき気分が悪い、眠れない、生きているのが嫌になる、という気分を伴うときは、要注意です。心療内科か精神科、神経科に相談してみましょう。更年期に入ってからなら、婦人科のほうがいいかもしれません。一般の治療では症状はおさまりません。また周囲の人に話して、理解してもらうことも大切です。温かい気持ちにふれたことで、回復するケースもめずらしくありません。
急に疲れやすくなった場合は、要注意
年をとると体力がおとろえるので、若いころよりは疲れやすくなります。しかし、たいして身体を動かしたわけでもなく、何かに熱中したわけでもないのに疲れやすいときは、なんらかの病気にかかっているのかもしれません。特に「このごろ急に、疲れやすくなった」という場合は、糖尿病、肝臓病などの可能性も考えられます。トイレが近い、のどが渇く、背中がはる、食欲がないなどの症状を伴っていたら、医師に相談するほうがいいでしょう。
あくびの効能
あくびは疲れのサインのひとつです。あくびをしている人は、やる気のない怠け者に見られがちです。しかしこれは、誤解です。あくびをすることによって、体内に新鮮な空気をとりいれ、疲れた意識を目覚めさせ、体中の筋肉を引き伸ばす効果があります。いずれも、疲労回復につながるものです。つまり、あくびは、体がなんとか働きたいという、けなげな動作といえるわけです。とはいえ現実には、やたらとどこでもあくびをすればひんしゅくものです。やはり疲れを感じたときには、ちょっとひと休みするのがベストなのです。
気になる症状については、一人で判断をせず、お近くのクリニックまたは病院で検査をして下さい。専門家の意見や判断をあおぐことをおすすめします。 |