シミの正体
私たちは、肌にできた褐色の変化をすべてシミと呼んでいますが、シミは「染み」と書くように、皮膚の一部に現れる褐色の色素の総称です。総称ということは、その原因や状態はさまざま。ただ、キッカケは紫外線と炎症のどちらかです。皮膚に紫外線があたったり、炎症が起きたりすると、皮膚にある色素のもと、メラノサイトが活性化して、メラニン色素をたくさん含む細胞が、どんどん皮膚の表面にできます。こうして現れたのが、シミなのです。
中年にできやすいシミ
若いときにできるシミ、30代を過ぎたあたりからでてくるシミがあります。中年にできやすいのが老人性色素斑(しきそはん)、脂漏性(しろうせい)角化症、肝斑(かんぱん)など。もっとも多いのは、ほほやこめかみにできる1円玉〜10円玉大のシミで、これを老人性色素斑といいます。老人性色素斑が進行すると、その場所が盛り上がってきます。これを脂漏性角化症といいます。一方、目の下からこめかみ、ほほの一帯に広く出るのが肝斑。更年期ごろ、左右対称に現れるのが特徴です。
顔や胸、腕にもできる
このほかに、胸や肩、腕にできるシミもあります。これは花弁状色素斑といい、海水浴やゴルフ、テニスなどで日に焼けた部分に現れるもので、そばかすのように一つひとつは小さく、それがいくつも広範囲にできるのが特徴です。花びらのように見えるために、この名がついたそうです。花弁状色素斑の色や特徴は老人性色素斑と大変よく似ています。
シミの消し方
さて、どんなシミがあるかが分かったら、どうやって消せばいいのか、それが問題です。今、美容外科や美容皮膚科で盛んに行われている方法は3つ。レーザーとピーリングと塗り薬です。レーザーとは、レーザー光線でその部分を焼きとってしまう方法。ピーリングは、薬剤でシミのある皮膚をはいでしまう方法。そして、塗り薬は脱色作用の高い薬剤を塗って色を白くする方法です。いずれの方法でも、専門医のもとで行わないと、治療によって炎症がおこり、シミがひどくなってしまう危険性もあります。
アフターケアはとっても大切
シミは一度の治療で消しゴムみたいにきれいに消えるものではなく、少しずつ薄くなっていくものです。一度治療を始めたら、それから先が真剣勝負なのです。治療によってきれいになりつつある皮膚というのは、いわば無防備状態。そこに、紫外線や炎症の被害が及べば、よりひどいシミができてしまうかもしれません。まずは、UVケアの化粧水など日焼け止めクリームで徹底的に紫外線をカットしましょう。外に出るときだけでなく、家にいる時にも塗っておく必要があります。
食生活でシミを何とかしたい
シミは紫外線や炎症など外からの刺激によってできますが、そのベースとなっているシミになりやすい状態(皮膚)というのは、皮膚を作る細胞、つまり内側に問題がある場合が多いようです。内側の問題をクリアするには、ライフスタイルの改善が一番。なかでも食生活を見直してみる必要はあるでしょう。一般的にシミにはビタミンCがいいと言われていますが、それだけ摂っていても意味はないとのこと。ビタミンA、ビタミンE、カルシウム、亜鉛などを組み合わせるのがコツ。充分に栄養が摂れていないと感じているときは、栄養補助食品やサプリメントで補いましょう。
シミかと思ったらホクロ?
薄いホクロでもシミに見えることがあります。こちらは、取る、取らないについて、重要な問題が出てきます。頻度はそれほど高くありませんが、ホクロは、「悪性黒色腫」という皮膚ガンの一つである可能性があるからです。もちろん、ふつうの治療と皮膚がんの治療は違ってきます。ホクロと周囲の色がぼやけている(境界線があまりわからない)、気になる凹凸がある、急に大きくなったなど、心あたりがある場合は、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。
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