昔からよく「アルコールは百薬の長」といわれています。これは、アルコールを摂取することによって血行が促進され、神経の緊張をほぐしたり、ストレスの解消に役立ったりするからです。そのため、ストレスの多い現代社会においては、適度な飲酒は精神衛生上もメリットが多いといえます。
また、アルコールは食欲増進の源にもなります。そのため、適度な量をたしなむのなら、百薬の長というのも間違いではありません。
ただし注意しなければならないのは飲酒量です。飲み過ぎの二日酔いはもちろん辛いものですが、二日酔いにならなくても毎日の飲酒量が多いと、肝臓病などの生活習慣病の原因になってしまいます。
代表的なものとしては肝臓に脂肪が蓄積される肝脂肪などの肝臓疾患、消化器や心血管系の障害、そして多量の飲酒では脳卒中などの脳疾患などがあげられます。
また、アルコールはカロリーが高いため、飲みすぎると肥満や中性脂肪の上昇、そして痛風や糖尿病を招く恐れがあります。
前述した生活習慣病は、アルコールの摂りすぎによって引き起こされますが、少量のアルコールでも妊娠中や授乳中の女性にとっては、胎児や新生児への影響が考えられます。
妊娠中の場合は少量のアルコールでも胎児の発達を妨げ、早産や低体重児出産の危険があります。また授乳中の場合は、お母さんが飲んだアルコールがお乳からも排出されるので、結果的に新生児にアルコールを飲ませることになってしまいます。
ですから、妊娠中や授乳中の場合は、たとえ少量であってもアルコールは控えるのが賢明です。