音が聞こえにくい時、その原因はさまざまです。
まず考えられるのは、外耳道に耳垢がたまっていること。耳垢は自浄作用によって自然に耳の穴から外へと排出されます。また、耳垢がかなりたまっても少しでもすき間があれば音は聞こえるので、難聴になるようなことはめったにありません。
しかし、高齢の人や幼児などで何年も耳掃除ができないような場合に、耳が聞こえにくくなることがあります。外耳道が詰まるほど耳垢がたまっている場合は、無理にとろうとすると外耳道に傷をつける恐れがあるので、耳鼻科で耳垢を柔らかくする薬を使って吸引してもらいましょう。 そのほかの原因として考えられるのは、風邪などによる鼻詰まり(鼻が詰まると内耳の内圧が低下し、音がこもって聞こえます)、急性中耳炎や滲出性(しんしゅつせい)中耳炎、メニエール病、突発性難聴、内耳炎、聴神経腫瘍、鼓膜に穴があく鼓膜穿孔、鼓膜炎、老人性難聴などです。
聴力検査を行ったり、鼓膜を診察してもらったりして、聞こえにくい原因がどこにあるか調べ、原因に応じた治療が必要です。ただし、聴力検査で異常があっても、程度が軽い場合や、日常会話より高い音域や低い音域が聞こえにくい場合、片耳だけの場合、自分では難聴に気づかず、難聴が進んで初めて自覚症状があらわれることも少なくありません。 |