人前でおならをしてしまい、音や臭いがするのは困り者。しかし、おならは健康状態のバロメーターであり、おならがまったく出なかったり、我慢しすぎてしまったりするのは体によいとはいえません。そもそもおならはどうして出るのでしょうか?
おならは、腸内にたまったガスです。その大部分は食事をする時に食べ物や唾液と一緒に口の中に入ってしまった空気で、そのほか、血液中に含まれるガスが腸の壁を通って腸内に入ったものです。これらのガスは窒素や水素、メタンガス、酸素などが成分なのでほとんど臭いはありません。
腸内にたまったガスのうち、残りの約10%は大腸で食べ物が分解される過程で生じるガスで、炭酸ガスやメタンガスが主成分であり、それほど強い臭いはしません。ところが、肉など動物性たんぱく質が小腸で十分消化されずに腐敗すると、インドールやスカトール、硫化水素、アンモニアなどが主成分のガスが発生し、悪臭の原因となるのです。
動物性たんぱく質の多い食事だけでなく、胃腸の働きが低下しているときや、腸内の悪玉菌が多いとき、ニンニクや玉ねぎなどをたくさん食べたときも、おならのにおいは強くなります。
また、腸内のガスは、通常肛門括約筋によって外に漏れないようになっています。しかし、ガスの量が多くなると肛門括約筋はガスの圧力に押されて時々瞬間的に緩み、ガスを勢いよく吹き出してしまうことがあります。これが、おならの音の原因です。 |