大量に飲酒したことによって起こるエチルアルコールの中毒を「アルコール中毒」といい、急性と慢性とがあります。急性アルコール中毒は、短時間のうちに肝臓で代謝できないほど多量のアルコールを飲んでしまうことによって起こる急性の中毒症状です。
アルコールには中枢神経の働きを抑制する作用があり、通常、ゆっくりしたペースで少しずつアルコールを飲むと、顔が赤くなったり、気分が高揚したり、饒舌になったり、注意力が低下したりします。いわゆるほろ酔い状態です。この状態からさらにアルコールを摂取すると、血中のアルコール濃度が高くなって、酩酊状態や泥酔状態になります。
ところが、一気飲みや、がぶ飲みなどで短時間のうちに大量のアルコールを摂取してしまうと、急激に血中濃度が高くなり、一気に泥酔状態になってしまいます。吐気や嘔吐、1人で立ち上がれなくなったり、足元がひどくふらついたりする、意識が混濁する、などの症状があらわれます。飲酒量や体質によっては、昏睡状態になり、体温や血圧の低下、呼吸困難など生死に関わるような危険な状態に陥ってしまいます。 |