このように人間にとって重要な働きをしている脳ですが、ほかの臓器と同じように病気になることもあります。脳の病気の主なものには、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、脳腫瘍、パーキンソン病、三叉神経痛などがあります。
◆脳梗塞
脳の血管が詰まってその先の部位に酸素や栄養分が届かなくなる病気です。中高年以上に多く発病し、めまい、言語障害、手足の麻痺、歩行障害などが起きます。通常は薬物療法で治療しますが、必要に応じて手術をすることもあります。予防するには、日頃から脳ドックなどで検査することが大切です。
◆脳出血
脳の血管が破れて出血し、頭痛や意識障害、手足の麻痺などが起こる病気です。高血圧の持病がある場合は要注意です。症状が重い場合は、緊急手術が必要になります。予防法は、定期的に検査をすることと、高血圧のコントロールをすることです。
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◆クモ膜下出血
大脳を保護しているクモ膜という膜の下を走っている動脈に動脈瘤ができ、それが破れて出血する病気です。先天的に脳の動脈と静脈がつながっている脳動静脈奇形が原因の場合もあります。突然激しい頭痛や意識障害などが起き、死に至ることもまれではありません。クリッピング手術や、足のつけ根の動脈からカテーテルを入れて動脈瘤をふさぐ治療を行います。定期的に検査をして破裂する前に脳動脈瘤を見つけ、治療することが大切です。
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◆脳腫瘍
脳にできる腫瘍で、脳のさまざまな部位に発生し、大人だけでなく、幼児が発病することもあります。頭痛、嘔吐、けいれん、片麻痺、視力・聴力の障害、言語障害、知覚・神経障害、てんかんなど、腫瘍ができる部位によってさまざまな症状がみられます。治療法は脳腫瘍の種類や症状の度合いによって異なりますが、主なものには薬物療法、放射線療法、手術療法などがあります。
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◆パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質、ドーパミンが減少することが原因で起きる病気で、手の震え、動けない、歩行障害などの症状があらわれます。40代以上の発病が多く、高齢で発病することも少なくありません。薬物療法やリハビリで治療しますが、重症の場合は手術することもあります。
◆三叉神経痛
顔に発作性の激痛が起きる病気で、脳内で三叉神経を血管が圧迫していることが原因です。歯磨きや洗顔などの刺激で症状が起きやすいようです。薬物療法が基本ですが、重症の場合は手術を行って、三叉神経と血管を引き離します。
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脳の病気と認知症
認知症は老化や脳の後天的な病気のために、物忘れ、思考力の低下など知的能力が低下したり、不眠、抑うつ、妄想などの症状がみられたり、徘徊、嚥下障害、排尿・排便障害がみられたりし、日常生活を送る基本的な能力が低下する病気です。
認知症の大半は、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症、その2つの混合型です。脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血が原因で、アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞が変性したり、消失したりしたために脳が萎縮してしまうことが原因です。
認知症は原因にもよりますが、早期であれば適切な対応や治療によって症状が改善したり、病気の進行を抑えたりすることが可能です。以前と比べて様子がおかしいと思ったら早めに病院で診てもらうようにしましょう。
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右脳と左脳の役割には違いがあり、右脳は空間処理、絵画・音楽など感覚的、直感的な能力や合成的・総合的な判断力などに優れています。左脳の方は、言語、計算、分析力、論理的思考などに優れています。
女性は左右の脳の大きさにほとんど差がありませんが、男性は右脳より左脳のほうがやや大きいようです。地図を読み取ったり、論理的話術を展開したりするのは男性の方が得意な人が多いのは、右脳と左脳の大きさの差からくるのかもしれません。 |
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