●狭心症の場合
検査や診察の結果、狭心症と診断されたら、狭くなった血管を広げ、血流を改善することを目的に、ニトログリセリンなどの硝酸薬やカルシウム拮抗薬を服用したり、皮膚から薬を吸収する貼付剤を使ったりします。発作時は安静にし、発作が治まらない場合は、即効性のあるニトログリセリンなどの舌下錠を服用しましょう。発作が起きそうな時に舌下錠を服用すると、発作を予防することもできます。
労作性狭心症の場合、階段を上がる時、何段目でいつも発作が起きる、など発作が起きる状況を本人が自覚している場合が多いので、発作の誘引を意識的に避けることが大切です。
重症の場合は、先端にバルーン(風船)をつけたカテーテルを冠動脈に挿入し、風船をふくらませて血管の狭窄した部分を広げる経皮的冠動脈形成術(PTCA)や、同様にカテーテルを使ってステントという網状の器具を冠動脈に挿入し、狭くなった部分を広げるステント療法、詰まった冠動脈の迂回路をつくり心臓への血流を回復させる冠動脈バイパス手術を実施することもあります。
●心筋梗塞の場合
急性の心筋梗塞は発病の早期に死亡することも多いため、すぐにCCU(冠動脈疾患集中治療設備)のある病院へ入院しましょう。治療としては、酸素吸入、胸の痛みを抑えるための鎮痛剤、硝酸薬、抗血栓薬などの投与や、血栓を取り除くための血栓溶解療法(PTCR)やPTCA、冠動脈バイパス手術、心不全などの合併症の予防などが行われます。
急性期から少しずつ回復してきたら、血圧や心電図などの状態を見ながら少しずつ行動範囲を広げ、運動量を増やしていきます。薬も点滴や注射から内服薬に徐々に切り替えていきます。順調に行けば1カ月前後で退院できます。 |