子どもがてんかん発作を起こした時、周りの人は次のように対処しましょう。 1 ケガなどがない場合は、横になるなど安静にさせる。その際、周囲の危険物は取り除く。 2 襟元やベルトをゆるめる。 3 指や割り箸などを口の中に押し込まないようにする。 4 けいれん発作をとめようとして、体を押さえつけない。 5 硬直したり、全身がけいれんしたりしている場合は、気道を確保するために顔を横に向けるか、下あごを上向きに押さえる。口の中に、食べ物や吐しゃ物がある場合は取り除く。 6 発作が治まるまで、誰かがそばにいるようにする。 発作が数分で治まり、ケガや打撲などがなければ救急車を呼ぶ必要はありませんが、10分以上発作が続くような場合や、意識がないような場合は、すぐに病院へ行きましょう。 また、発作の状況を把握することは診断や治療の重要な決め手になります。発作の起きた時間、状況、発作の症状や持続時間などを観察し、メモしておきましょう。
てんかんの治療としては薬物療法が基本です。脳の神経細胞の異常な興奮を抑え、周りの神経細胞へ興奮が伝わらないようにする働きのある抗てんかん薬を服用することによって、てんかん発作を抑制します。 具体的には、10数種類ある抗てんかん薬の中から、発作型や年齢などによって最も有効だと思われる薬を選択し、体重量に合わせて服用します。その後、定期的に薬剤の血中濃度測定などを行い、発作の抑制状況や副作用の有無などをみながら薬の量や種類をコントロールしていきます。 薬を医師の指示通りきちんと服用すれば、小児期に発病したてんかんの7、8割は、発作を完全に、またはある程度抑えることができます。発作が出なくなって、消失期間が数年に渡れば、医師の判断によって様子を見ながら薬剤を減量・中止することが可能です。ただし、薬剤中止後に再発することもあるので、その後の経過観察は必要です。 抗てんかん薬だけではなかなか発作が抑えられない難治性てんかんの場合、副腎皮質ホルモン剤などを使用したり、食事療法や外科治療が選択されたりすることもあります。
薬の飲み方が不規則だったり、勝手に減量や中止をしたりすると、発作を抑えるのが難しくなります。また、発熱や睡眠不足、過労、ストレス、光刺激などが発作を引き起こす原因となりやすいので注意しましょう。
■テレビゲームやアニメでてんかん発作!?
以前、アニメを見ていた子どもたちがてんかん発作を起こしたことが報道され、話題となりました。てんかんの子どもがみんな、テレビゲームをしたり、アニメを見たりした時に発作を起こすわけではありませんが、点滅する強い光に対して過敏に反応する光過敏性がある場合は、てんかん発作を起こしやすいようです。 光過敏性があるかどうかは脳波検査によってわかります。光過敏性があっても、テレビを見る時は部屋を明るくして画面との距離を十分とり、長時間見続けないように注意すれば、テレビゲームで遊んだり、アニメを見たりすることは可能です。