C型肝炎とはC型肝炎ウィルスによって引き起こされる肝炎です。肝臓に炎症が起こっていない状態(キャリア)でも、感染したことがわかった場合には、治療をしなければなりません。
C型肝炎について説明する前に、肝臓の役割を説明しましょう。
肝臓は、横隔膜の下に張り付くように存在している大きな臓器です。肝臓は様々な役割があり、入ってきた栄養を吸収しやすい形に変化させたり、毒物を無害な形に分解したり、血液の状態を一定に保ったり、と、複数の働きを同時に行っています。一番良く知られているのは、アルコールの代謝です。
多くの役割を果たす中で、肝細胞が壊死することもありますが、すぐに再生をすることができ、肝細胞はその人が死ぬまで、壊死と再生を繰り返しています。
しかし、肝細胞に炎症が起こると、このサイクルに異常をきたしてしまいます。
肝炎ウィルスによる肝細胞の炎症は肝臓そのものに大きなダメージを与えるので、早急に炎症を治める必要があるのですが、特にC型肝炎ウィルスは、肝細胞に起こった炎症を治めるのが難しく、肝炎が慢性化することにより、肝硬変、肝細胞ガンへと病状が進行します。
肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、臓器そのものにダメージが起こっても、痛みなどを感じることがないため、発見が遅くなりがちです。
C型肝炎の症状も、重くなってくれば黄疸が出て、一目でわかるようになるものの、初期症状は疲れやすい、微熱が続く、食欲がない、気分が悪い、などの見過ごされがちなものばかりで、病院に行って検査を受けて初めてC型肝炎だった、と判明する人が多いのです。
このウィルスは血液を介して感染するので、日常生活で感染することはまずありません。しかし、C型肝炎ウィルスの存在が始めて確認された1989年以前に輸血などを受けたことがある人や、器具を使いまわす施設での、刺青やピアスの穴あけ、歯の治療などを受けたことのある人、民間療法などで出血を伴う治療を行ったことのある人は、知らぬ間に感染している場合もあります。
思い当たる方は、医療機関で検査を受けてみてください。