まず、梗塞の起きた部位を確認するために、CTやMRI、脳血管撮影などの検査を行います。 また脳塞栓症を疑う場合は、血栓のできた臓器を特定するために、頚部のMRI、頚部や心臓の超音波検査、ホルター心電図検査(携帯型長時間心電図検査)を行うこともあります。
<急性期> 脳血栓症の場合、血栓を溶かしたり、新たな血栓ができるのを防止する作用がある薬剤(抗血栓薬)を使います。 肺塞栓症の場合は、これらの薬剤を使用することにより、逆に出血性の梗塞が起こる危険がありますので、脳保護薬を使用します。 また、脳圧が高い場合は、脳浮腫治療薬を用いて、脳圧を正常に戻す治療が並行して行われます。 <慢性期> 基本的に、脳循環を改善させる薬剤や、抗血栓薬を内服します。 また状態の改善を待ち、バイパス手術などの外科的な手術によって脳血流の改善を図る場合もあります。
どのような後遺症が出るかは、梗塞が起きた部位と大きさによって個人差がありますが、神経麻痺や言語障害が残ることが多いといわれています。 ですが、それらの後遺症も、リハビリである程度の機能を回復させることが可能です。 リハビリのポイントは、いかに脳の再学習(壊死しなかった部分の脳を使っての失った機能の学習)を促すか、にあります。 本人の自己イメージが低下したことにより、気力低下やうつ傾向に陥り、リハビリが滞りがちですが、焦らずに行うことが重要です。
脳梗塞は、ほとんどが生活習慣病の延長で発症します。つまり、生活習慣を変えない限り、再発のリスクは大きいといえます。 脳梗塞は、再発するごとに、症状が重くなっていくのが特徴ですので、生活習慣の改善や適度な運動、正確な服薬で、再梗塞を起こさないようにするのが肝要です。
脳梗塞のリスクファクターには、脂質異常症(高脂血症)や高血圧など、メタボリックシンドロームの症状と重なるものがあります。 つまり、メタボリックシンドロームの症状を改善することが、脳梗塞の予防に繋がるわけです。平たく言うと、メタボリックシンドロームを放置することは、脳梗塞発症のリスクを高めることになりますので、メタボリックシンドロームかも、と思っている人は、必ず定期的な健康診断や検査を受け、医師などによる指導を受けてください。