新しい病原体による新興感染症 |
ワクチンや抗生物質によって、多くの感染症が予防・治療できるようになりましたが、感染症は、次々に新しいものがでてきます。
新しい病原体による感染症を「新興感染症(しんこうかんせんしょう)」といい、最近ではHIV(エイズ)や病原性大腸菌O157、海外ではエボラ出血熱、SARS(重症急性呼吸器症候群)などの例がみられます。
新興感染症がすべて命にかかわる病気というわけではありませんが、SARSの例からもわかるように、最初のうちは原因や感染経路がわからず、あっという間にひろがってしまう危険性があります。
また、ワクチンや治療薬ができるまでには、とても長い時間がかかりますから、新興感染症のほんどが、予防・治療のむずかしい病気となっています。
ふたたび流行する再興感染症 |
予防接種や抗生物質などによって、患者がほとんどいなくなっていた感染症が、病原体や環境の変化のために、ふたたび流行しはじめることがあります。これを「再興感染症(さいこうかんせんしょう)」といいます。
再興感染症は、病原体が“進化”して、治療薬が効かなくなることがあります。代表的なのは結核。年々減少していた結核は、平成9年ごろから再び増えており、なかでも多剤耐性結核とよばれるタイプは、従来の結核治療薬の効き目がまったくありません。
「薬があるから大丈夫」と思っていても、それが効かないことがあるのが、再興感染症のこわいところです。
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